慶子という銀座クラブのママ

慶子という銀座クラブのママ

銀座のクラブのオーナー兼ママは慶子。
 通常ならスポンサーでもついていそうだが、そのようなものはいない。
 それどころか、知り合った著名人などとのconnectionも無い。
 只、彼女は自分の事を客がどんなふうに思い、何が面白くてこの店を訪れるのかを分析している。
 更に、彼女の履歴や前歴を知っている者もいないだろう。
 其れも納得できる。
 彼女の故郷は遠過ぎるところにある。
 モデルとにしたのはある女性、シンボルは和服姿の美女。人によって好みはあるだろうし、どのモデルが一般的な評価がどうなのかなど考えずに、偶々通り掛かった看板を見て決めた。
 故郷の近くには故郷と同じ様なモノが数多と存在するが、今のところ、他の文明ではその様な事を行っていない。派遣の身である慶子の報告を知ったとすれば、どう考えたところで、他が同様の派遣を考えるという事はないだろう。
 銀座でクラブを経営しているのは、慶子だけ。
 既に、世には、いろいろな職についているモノの存在が。目立たず其れでいて会社員など実に様々な業種の職種に及んでいる。
 それらは派遣とはいっても、慶子同様・・見分けは付かない。
 慶子達の親のようなRealの存在。NASAがこの事を知ったら大喜びをするかどうか・・近似する生命体ばかり探しているようだ。
 此処に来た時に、故郷を此処と比較する事は無かった。何もかも全く異なるから。
 modelの選択の意図は様々・・慶子のような多くの人々を観察できるからという場合も。
 今日も、店は満席の盛況ぶりを見せている。
 お客は殆ど此処の人が多いから、観察するには好都合だ。偶には、派遣も訪れるが、此処・・との見分けは付かない。
 派遣は・・とは異なった事が出来るというだけで、あくまでも脇役として、此処の・・がどんな価値観や思考形態なのかを見て取るだけだ。
 昔から言われる言葉に「この世には自分にそっくりな人が3人いる」とか「病としてのドッペルゲンガー」などもあるが、全く同じ・・が仮に二人以上いるとすれば・・慶子達を見たのかも知れない・・。
 


 慶子の店が繁盛していくのは、一つにはホステスの加勢もあったが、慶子が美しいという事もあったようだ。
 美しさに加え、他の銀座のママに共通の威厳のようなものは微塵も感じさせず、何方かと言えば親しみやすい、というキャラクターが受けたのかも知れない。
 本来、この地でママをやっていくには、男以上の根性や度胸にconnectionが不可欠であろう。其れを覆(くつがえ)す様な女将(おかみ)の出現に世の男性方は、底知れず慶子の虜になっていった。
 先ずは此の小さな島国を観察し、成り行き次第で世界に目を向けるという事。その点では慶子は大いに役目を果たしている事になる。
 いきなりの人気ママのクラブの登場に、他店からの反発もあった。其れが却って噂が噂を呼ぶ事に繋がった。其れに、其の反発にせよ、慶子の店を排除するにはそれなりの事をしなければならない・・それに、そのような感情の動物である・・は進化論で示される様に・・僅かに進化したものの・・他の動物の本能を持ち合わせている事が、何より、原始的な生命体である事の証であり・・彼女らの様な生命とはそもそも誕生の仕組みからして全く異なる・・尤も、どちらの言語も・・だけで使用され通用しているに過ぎないが・・。
 殆どの宇宙空間に存在するモノには・・言語とか数字など一切が無く、imageと・・で称されるモノに多少は似ているが・・頭脳間を結ぶ手段に過ぎず・・映像などでは無き・・表現・意思・判断・伝達・等・・。
 0101が幅を利かす・・の現代社会だが・・それを如何に駆使しようとも・・恒星の衰退の時期までに・・が太陽系から移住する事は不可能と言えるだろう・・インターバルが相対的なものとすれば・・束の間の誕生から消滅なのかも知れない・・。
 話が逸れたので戻そう。
 ところが、圧力をかける目的で差し向けられた男性客達まで逆に、この店の雰囲気に酔いしれてしまい、何度か、謀(はかりごと)をめぐらし彼是(あれこれ)仕掛けるつもりが逆に虜(よりこ)になってしまう。
 其れは、気が付かれないが、文明間の頭脳のレベル差がはっきり出てしまった事に繋がるのやも・・。
 店には当然ながら他にホステスが何人もいる。ホステスが同席し飲食をしながら話に花を咲かすのには、その人数によって相場が幾ら、ママとなると相場が一気に上がるというのが銀座の常か。
 更に、店にはキャッシャーと呼ばれる経理の女性や、クロークと呼ばれるお客様の上着や荷物を預かっている裏方の男性や女性、ポーターと呼ばれる車の配車などを担当している男性がいて、この地で認められる男性客は此の者達にも好感を持たれなければならない。
 此処では、全て、派遣が其のポジションを受け持っている。男性なら二枚目でモデルは国際級だが、男性客にはそう思わせないで、男性の連れの女性客には人気がある。
 かたや、ホステスは銘々、モデルは業界=芸能界~並みの容貌と其々が違う持ち味の風情を持っているし、頭脳の違いからくる回転の良さに加え、客のデータに基づき喜ばせる。
 ところで、高級クラブでのルールのようなものがある。其れはもてなす方にも客にもあるが、客は兎も角、素晴らしい頭脳を持っているから、それらは承知。其れでもそんな事も様変わりしつつあるにしても、そういう事にも敏感に対応が出来る。
 其れだけではない。今晩は、銀行役員の安形が接待客を伴って来店している。安形から出た話は松本清張の小説「黒革の手帳」に登場する原口元子。
「・・元銀行員の彼女は架空名義の口座から横領した金でクラブのママに。しかし、よく出来た話で流石に清張の作品だと言えるね・・」
 元子は、元銀行員で預金者のリストを黒革の手帳に記していた。ところが、彼女達の頭脳はあらゆるデータを即時に処理し、また、派遣を一流の客の勤務先などにも侵入させているから、手帳など比較にもならない程のデータを所持している。だが、元子のような金銭が目的ではない。
 それらが全て共通の観察結果として管理される。其れは、銀行を一例にとっただけでも、全国各所に配置された派遣が、雑多な観察結果を整理した後・・他の故郷には必要とされないものが殆どなので、・・でいう記憶から消去される。
 ・・世界の情報量も・・知的レベルも、彼女らにはおそらくは・・結論とし、必要はないだろう・・。
 ただ、ホステスと食事に同伴となれば、彼女らにとっては、観察には格好の機会だといえる事になる。
 ・・世界全体では、かなり様々な観察が行われていたが・・?
 慶子はといえば、内閣大臣、また或る日は金融機関頭取・業界の大物その他片端から誘われては、それらを器用に捌(さば)いていた。
 仮称・送信先には、定期的に観察の状況や進捗状況を報告し、送信先は遥か彼方のRealに再送信していた。
 此の国をも観察の結果、ほぼ何も関心毎は見当たらなかった。
 只、余りにもレベルの違いがあり過ぎると意識するのも問題視され、周囲との調和も大切にとの助言も。
 



 ところが、送信先からの助言とは違った考えが慶子の頭脳に目覚め始めた。あまりにも、此処の人達の全てを見過ぎてしまった彼女にとって、此処なら不自由ない身分ではあるのだが・・。
 郷里は、宇宙空間に数多と存在する比べ物にならない程の高度な文明のたった一つに過ぎず・・。其れでも慶子は戸惑いを感じた。
 何処の文明でも、気の遠くなるほどの距離を隔て・・とは・・での意識であり・・相対的な時間とは全く異なり・・あくまでも此処に限りの事・・なのだが、気まぐれな巡回を試みる事はおうおうにして有る事。
 広大な宇宙空間では、それも決しておかしな事とは言えないが、それにしても・・何も得るものが無い・・此処。
 特に奇妙というものなど・・勿論お目にもかかれず、寧ろ、遥かに異なる・・を観察する気紛れな関心は・・また別にあったのだが・・結果は火を見るまでも無く明らかのようだ・・。




 そんな慶子だったのだが・・思い掛けなく・・此処にも故郷では既に置き忘れた存在の美しさがある事に気が付いた。
 其れは、店に出勤する前の事。
 何時も通る駅までの道で、今までは気が付かなかったのだが、池の畔で絵を描いている男性の姿を見た時だった。
 先ず、頭脳が強烈に反応したのは、描きかけの絵画のタッチが素晴らしい事。勿論、半分以上出来上がっているイーゼルの絵を見た時に、自分には無い何かが其処にあると感じた。
 仮に、同じ絵をすぐに作成するとすれば訳も無い。しかし、其れはひょっとしたら、いや、そうでは無く明らかにレプリカに過ぎない。
 全く同じものを創る事は出来る。でも、創る事は出来ても描く事ではないのでは・・。
 つまりは男性の頭脳を分析する事は容易だが、分析したところで、同じものは描けないと・・。
 其れに気付き始めてから幾らも時間が掛からなかったのは、皮肉な事に、優れた頭脳だったからに他ならないのだが。
 論理は素晴らしいSpeedで、思考を結論に導く。其れでは、男性の描いている絵に関し、彼の頭脳の中を漁(あさ)ってみたとしても、徒(いたずら)に時間が掛かるばかりで、結論には至らない。
 そんな馬鹿な事は無いのだと思ったのだが、残念ながら、逆に自らの頭脳から質問が・・。
「其れは、その男性の頭脳の中には存在しない・・いや、厳密には存在するのだが、彼のタッチや今後何処をどう描いていくか迄は、透視である程度は分かったとしても、予測の範囲外で、其れはどうするのか正直に彼に尋ねるしかない・・」
 慶子は、イーゼルを見ながら脚を止める。
 彼に質問をしてみようかと思った。
「・・あなたは、此れから、何処をどう描いていき、結論はどうするつもりなのか・・?」
 彼は、只管、絵を描く事に集中している。
 宇宙の高度な文明には「言語」や「数字」等・・社会と同様のモノは一切存在しない。従い、原始的な生命体の頭脳宛に「直接のイメージ」を浮かばせることで理解は可能になるのだが・・それにもかかわらず反応は無い。
 仕方がないから、折角夢中になっているのに申し訳ないとは思いながらも声を掛けていた。
「・・済みません・・お邪魔し申し訳ないのですが・・結論は・・?教えて貰えますか?」
 彼は、視線を慶子に移すと一言。
「Indécis.」
 慶子は驚きを隠せない。・・が宇宙空間を自在に移動する・・等ならその言葉どころでない失望が・・窺える・・にせよ・・?・・未定・・とは?」
 頭脳の受けた衝撃は、次第に・・「褒める」という言葉に代わりつつある・・。
「・・此の惑星にも・・こんな・・素晴らしい事があったのだろうか・・計算不可能な事なんて・・」 
 



 店に出てから、其の事ばかりが頭に浮かんでは消えない・・。
 頭脳は正常に作動しているから、一度にあらゆる考え事をしようが何をしようが、万事、支障もないまま・・。
 そんな、慶子を見て、ホステスが心配そうに声を掛けた。
「・・一体・・何を見たのですか・・此の惑星に・・何か珍しい事でも・・?」
 店を出る前に此処の総理大臣から、是非一緒に・・と誘われた。私を誘うっていう事の意味を自覚しているのだろうか・・?など、一瞬頭に浮かんだが・・社会の常識を優先した。
 一緒に食事をしている時。
「此の人・類とあの人・類・・全く・・どこかが違う・・?」
 この人は、所謂、status symbol=地位の象徴~物質欲が旺盛に・・地位も、名誉も、お金もある。だから、私を誘ったのだろう・・。
「君・・今晩?」
 慶子は、只管(ひたすら)・・簡単な返答を選択するだけ・・。
「明日、どうしてもやらなければならない用事があるので・・今晩は・・早く帰らないと・・御免なさい・・」
 
 
 
 

 
 翌日、先日と同じ池の畔でイーゼルを見掛ける。
 作晩、頭脳は稼働をし続けた。
 結果、彼に声を掛けていた。
「・・あの・・若し宜しかったら・・一緒にカフェにでも行きませんか?」
 彼は声の主を振り返る。
「・・ああ、あの時の・・貴女、カフェ?・・いいですよ。どうせ、急いだってどうなるものでもないし・・」
 彼は付け足した様に。
「・・貴女のような美しい女性・・が、一体、私に何の用があるんですか・・?」
 美しい・・今まで数えきれないほど、その言葉を聞いて来た。
 全て、色褪せたような単なる誉め言葉であり、また、中には、自分をモノにしたいという欲望の一つの表現・・でもある事は分かっていた。
 ・・其の意味の「美しい」は・・郷里のデータの何処を探しまくっても・・見つける事は出来無く・・無意味に過ぎない。
 大した事も無い筈なのだが・・郷里のデータはかなりの速度で反応しながら・・止まった。
 此処の言語に自動変換するのは当然・・。
「・・vanitas.・・vanitas.・・」同じ繰り返し。ラテン語・・意味不明。 




 二人はカフェで、声にならない話が半分、声になっている話が半分。
 其れでも、其の足りない部分の補足を、敢えて彼に求めようとまではしない。
 彼の目は、素朴で・・恐れを知らないような・・強さをたたえている。
 慶子は、初めて・・且つて経験した事のない想いが頭脳に沁み渡っていくような気がした。





 二人は、其れから暫くした或る日。
 彼は自ら岡野康介と名乗ったが、すっかり絵を描き終えていたから、共に横浜の港を見に・・。
「綺麗だな・・海と空。そして・・君・・」
 慶子はそれ・・良く使われる言葉・・同じ言葉でも・・こんなにも違って聞こえる事があるんだと思う。
 二人は、其れから、暫く、暇をみては会うようになったのだが・・。





 慶子はそろそろ故郷に帰らなければならない。
 記録は逐一、レベル差の生々しさを現す意味で、それぞれの郷里のイメージに代えられ・・送信先に送られる。
 ・・送信中。
「・・その青い惑星に長く滞在する事は無意味。聊かの解釈すら要しない・・更に・・恒星その他にしても・・消滅するまでの相対的な時間には限りがある・・Totalis vastum=A total waste・・。・・只(ただ)・・」
 送信先から返信が・・。
「・・全くの無駄・・意味がなければ、確かに・・分かった、Realにそのままimageを。・・で・・其の最期の・・「只」・・とは・・何?」
 送信先は、慶子に優しく問いかけた・・。
 束(つか)の間の如(ごと)き派遣と雖(いえど)も、結論は十二分に出たよう・・やはり、文明との価値観の相違につき別の評価を下した事になる。
 慶子は・・只・・の後を示すのに・・頭脳が空回りしている事に気付いている・・。
 やっと、imageを見せる事で・・幾らかでも理解して貰え、説明できるのではと思った。




 送信先から返信。
 送信先の頭脳も、当然ながら・・優れているから・・イメージから・・言葉に出来ない・・事を・・汲み取れたようだ。
「Realの判断だが・・珍しくそこと同じ文面で・・しかし・・Realにも・・遥か・・そちらでいう千年くらい前には・・同じ様な・・経験があったとだけ・・あまりにも鮮やかな事なので・・とね」と苦笑するように・・。
 慶子には、その意味が何となく分かるような気がした。




「P.S.=post script、Realより。全個、帰還を促す。其の惑星には、触れるべきではない・・。我々が関わってはならない・・ええ?価値が?何の価値が?分かった。では、・・其の事には大いに価値ありと記しておく・・しかし・・何時かは、帰還しなければならなくなる事を・・。
 取り敢えず・・君には帰還が相当だが・・暫く様子を見る、という事にしておこう・・今度迎えを遣(や)る時には・・」、そこから後は何故か途切れるよう・・。



 店も何も全く夢だったようにダミーとして姿を変えている。慶子の派遣も終わった。そして・・慶子は・・良く考えた末・・やはり、結論を出さずにいられなかった。
 次第に・・勢いの良かった恒星も西の彼方に沈みかけている頃だった。
 慶子は、彼と並んで、再び、横浜の港の見える丘公園に来ている。
 麗子と彼は互いの手を握り・・出番が早過ぎる様に思える衛星が映し出す港を眺めている。
「実は・・私・・田舎に帰らなければならない事になったの。でもね・・私、本当に価値があるものを見つける事が出来た。最初は理解が出来なかったけれど・・創造って・・計算ずくではないものなのね・・?何もかも消去する事は簡単なのに・・消去してはならないものがあるなんて・・其れに・・感性というものの役割・・更に・・貴方への・・?」
 慶子は彼の瞳の奥を見つめる。
「しかし、以前と変わらぬ美しさを湛えたような君に・・何かあったの?・・一体、何が・・私は、ただ君が美しいからだけじゃないんだ・・本当に・・それ・・」
 彼の言いたかったことは・・慶子が消去出来ないと言ったもの以外にも・・Plus quam bonum impressionem=More than good≒愛というものの存在も・・と。
 ・・丁度、街の灯りや街灯があちこちにぽつぽつとともり出し・・二人の影を足元から細長く・・。
「・・私は貧乏な絵描きだから、愛なんて言える立場じゃ無いけれど・・言わずには・・何故なのか分からない・・」
 慶子はそんな彼の、自分が映っている瞳を見・・。
「・・有難う・・何処にでも大切なモノがあるって事がどういう事なのか・・教えてくれてとても感謝している・・でも・・私と貴方では何から何まで全く異なるの・・つまり・・貴方は幸せになれる相手を見つけなければならない・・」
 そこから先は・・動物としての本能が受け入れられない仕組み・・とまでは・・言及出来なかった・・残念だが・・慶子がよく考えた末の結論だった。
 だが、彼の事は記憶に残しておこうと・・。
 


 二人の上空はすっかり濃い紫色の空に覆われている・・が、実は、青い惑星の三分の一ほどもある母船が停泊している・・。
 ・・は見ることが出来ない・・というのも・・空間・時間・光を自在に扱える慶子の郷里等その他の文明では・・人類の五感・・視覚・五感・や最先端の電子望遠鏡等でも到底見る事が出来ないような・・光・空間・を操作し宇宙空間の安全を確保・・且つ、全く無意味なものには関心を示さない・・・・なのである・・から。
  
 
 

 慶子の和服姿が次第に薄れていき・・母船がゆっくり降下すると・・無重力状態の慶子が浮き上がり、やがて、母船に包まれていった・・。
 慶子は・・彼の脳の記憶の内・・自らに関する事一切を消去し始めている・・。
 やむを得ない事であり・・彼を不幸にするわけにはいかないから・・。
 ただ・・もう一つ・・それだけでは・・彼は可哀そうだ・・私・・そうよ・・その代わりに・・それであれば・・彼を幸せにできる・・と・・。
 




 慶子にうり二つのモデルは惑星に存在する・・それは紛れもなく人類であり・・そもそも、慶子が当初、惑星を訪れた際にmodelにした女性・・。
 それであれば・・彼は、幸せな人生を送れるだろう・・。



 港、横浜の夜の海の暗さとは対照的に・・ベイブリッジの照明が一段と華やかに感じられ、それに恰(あたか)も応(こた)えるかのよう・・夜空に散りばめられた無数の星々は・・尚一層とりどりに煌めく事をやめようとは・・しなかった・・。

慶子という銀座クラブのママ

慶子という銀座クラブのママ

  • 小説
  • 短編
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  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-10-24

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