朝になったら、

心って不思議よな。

ごめんねと言えたなら、

僕が人間になったら、
優しくなれるのか。
弾圧された風景に、嫌気が差しては
涙に替わる。絶大な人気を誇る芸能人でも、
ぼくのこころは解るまい。
海になるまで、解るまいよ。
醒めた目で、きみを見た。
不思議で乱雑な風景、君と見た。
刹那の希望、海の底。
涙はしまっておいて、嘘の泣く方へ、
君の涙も、
心も、
優しさも、
僕の人間には必要なかったもの。
心苦しいものは、
いつもそこにあって、
愛だけが解らなくても、
君の心はわかった気でいる。
染めた眼できみを見た。
切なくて、海になった
春の日。
僕は君と、人間になった。
16の春。

朝になったら、

頭で書けないものは、心で描ける。

朝になったら、

心におるものは、言葉にすると花が咲く。

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-10-20

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