再会ならずとも

途切れ、た絵切手をはりつける
ドナドナを歌って
過去へ、過去へと運ばれてゆく
その間も
明日へ、明日へと流されて

北から来た人たちは皆嘘をついて
肌の色の違う人たちを殺した

私たちは南から来て北へと向かう
命をもって贖うために

僅かに揺れるカーテンをなぞって
人間なんてやめてもいい
底へ、底へと
追いやられながら
苦し紛れにドナドナを歌うのだ

再会ならずとも

再会ならずとも

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-10-20

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