【短歌】雨の日はクラムチャウダー
2024年7月更新したものを再編集した短歌集です。
「雨」に関わる短歌を詠んでます。
大雨を無邪気にはしゃいでたのは幼きこどもの頃であり
雨前の異能力身体だるくなったりやる気失くしたり
雨に濡れ溶けだした上っ面の下の本性は誰が視える
雨後でも踏み込む足とか噛みしめる歯とか大事にしろ、その気力
雨上がり水たまり飛んでけば虹のはじめにたどり着ける神話
ひとり繰り返す人生送りつつどんな夢抱くのか雨粒
雨の中イヤホン外し歩くと半径1メートルのメロディ
さっきから雨を見てる猫まるで行く末を案じる詩人のよう
こっそり描くあいあい傘バンクシーより偉大な雨の日の記念
頬伝う涙に似た雨流れ落ちきみ誰に受けとめてもらう
退っ引きならぬこと雨どしゃ降り傘広げるも全骨骨折
雨の日の金曜は僕と四色問題の証明やろう
雨の日の夜会いたくなるのは雨音の邪魔しない声の人
帰りしな「傘ない」と叫ぶ君の手をとる相合傘の雨の日
土砂降りの中歩いたことありますか。すべて流してくれそうで
雨の日は白と灰と墨を混ぜ空を群青にしようとする
傘さしてるのに顔見えないのにきみだとわかる不思議、雨の日
黄色のかさと雨ガッパゲームのように高くぴょんと飛び跳ねて
【短歌】雨の日はクラムチャウダー