【短歌】名もなき歌人になりたくて

折れるほど華奢な君を抱きしめたシャンプーの香りが僕を抱く







ね、ぎゅっとして。いますぐにぎゅううっと真綿のようにゴジラのように







君の名をなぞれしそっと鏡文字 声なき声で呼ぶ唇







美味しそう…映画の台詞そのまんま水族館は危険水域







夜明け前の東京を知らないか 声や音のない閑寂を







やだあこの匂い私好きかもなんて無邪気に言うのはずるいよ







寡黙な有明湾がゆるりゆるり寝息は止まらず飛沫は踊らず







目にするけれど正確な数値を知っている人はいますか「距離感」







常々無意味に歯の白い人は信用しないと決めてるんです







やさしさは黙ってること触れぬこと気づかぬふりすること見守ること

【短歌】名もなき歌人になりたくて

【短歌】名もなき歌人になりたくて

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-10-18

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