新詩集 新しき時代にこの歌を (1)君は今どこに
新たに自由詩を創作していこうと思います。発表は不定期で、場合によってはかなり期間が空く時も
あるかもしれませんが、気がむいたら読んでみて下さい。
君は今どこに
時は過ぎた
記憶の中の君は
二十歳の時の、あの美しい姿のまま
僕の心に刻まれている
君が今どこで何をしているのか
僕には見当もつかないけれど
もうこの人生で会うこともないんだろうな・・・
せめて謝る機会を与えてほしかった
いや誠意ある謝罪の手紙を書くことは出来たはずなのに
それをしなかったのは僕の責任だろう
そのために二人が結ばれる世界線を永遠に遠ざけてしまった———
その事で一番打撃を受けたのは僕自身
要するに君とは縁が無かったという事なのか・・・
君の中で僕の事は、
そう言えば昔変な、いかれた男がいたわね、
あんなクレイジーな男に一時的とはいえ
心を乱されたなんて私もどうかしてたわ、ぐらいの認識だろうけど
僕は君の事を一瞬たりとも忘れた事はない
いつもこの心の痛みと一緒に生きてきた
だからせめてたまには僕の事を思い出してほしい
君と僕との間にはたくさんのいい思い出があるはずだから
僕の過ちをどうか許してほしい
若気の至りだと理解してほしい
いかれたクレイジーなあのロック野郎は今やただの年老いた
おっちゃんだと理解してほしい・・・
君は今どこに・・・
新詩集 新しき時代にこの歌を (1)君は今どこに