『クオリア』
共有できないものを
共有しようとする罪
『クオリア』
君のそういう所を
さっき嫌いになったけど
多分10分後には
やっぱり好きだと思い直す
何度も何度も繰り返して
もうこの感覚を覚えちゃったの
飽きるくらいだけど
どこかで期待してた
いつか共有できるんじゃないかと
思い込んでしまったのね
ひとつになれないことが
余計勘違いに拍車をかけた
あの夕日の色が
君には何色に見える?
アタシには凄く悲しくて
血が滲んだ赤に見えるわ
あの日が沈む瞬間
世界は海の中みたいに
青く青く染まるのよ
電車の中にいると
水族館みたいで本当に綺麗
でもそんなこと
君は知らない顔で生きてる
分かってるつもりだったけど
どこかでまだ信じてたんだ
「アタシたちは異なる人間故」
『クオリア』