『悪ふざけ』

ねえ、悲しいだけよ
そんなに笑わないで


『悪ふざけ』


涙を堪えて君を見てた
それがどんなに滑稽だとしても
そんな風に馬鹿にしないで
今もただ好きなだけなのに

全てを見通すような顔をしても
何にも知らないくせにね
諭すみたいに言わないでよ
涙を止める努力はしてるの

この唇が震えた理由を
誰より知ってるはずなのに
何故今君は思いやりを捨てたの
見下されて尚好きなままなのに

去年の冬に始まって
今まで何度となく伝えたつもり
冗談の別れ話なんて聞きたくない
嘘だよと言われても悲しいの

雑に試さないで
アタシの恋心を疑わないで
そんな疑いが入り込む隙なんて
どこにも無かったでしょう

揶揄う君の得意げな顔が
惨めさを更に加速させる
どうして嫌いになれないの
こんな形で見下されて

きっとアタシは許すだろうけど
この悲しみは胸に残ったまま
永遠に消えたりしない
忘れることなんてできない



「時限爆弾を押し付けた責任を取って」

『悪ふざけ』

『悪ふざけ』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-10-01

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