朝になったら、

朝になったら、

あさはかだと知っていた、心の声を知っていた。
記憶の彼方にきみがいて、嘘のように淡い色。
鉄の錆びた音がして、きみは軋んだ歯車のようだ。あさはかだったのは、僕の方だ。
闇を視るのに長けていた、平和な日々を夢見たの、悲しみの器には足りないと、きみにだけは言って欲しかった。要の器。

朝になったら、

朝になったら、

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-09-29

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