十五夜

「十五夜だね 月が綺麗だよ」
携帯にメッセージが届く
外に出て月を探す
切り取られた空に浮かぶ月
街灯の奥に
はるか遠く輝くそれは
悠久の時を思わせる
気づくと
追憶にふけている
私は
薄闇の中を歩きたくなる
月明かりの下歩く道を懐かしく思う
月だけが浮かぶ空を恋しく思う
そして
私の中に潜むものを静かに照らす

十五夜

十五夜

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-09-17

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