延命の限界
泥濘に脚が嵌って
動けない、誰もが
見て見ぬふり
自分さえ
泥水を啜って生き永らえるような在り方を
もう誰も咎めない
誰も引き止めない
脚が腐り落ちていく様を
他人事のように見ている
物一つも言わず
物一つも思わず
延命の限界を待つ
誰も教えてくれなかった
延命には限界があることを
詩のない心臓に意味はないことを
悪にも在るからには意味があることを
夜明けの甘やかな苦痛を
延命の限界
泥濘に脚が嵌って
動けない、誰もが
見て見ぬふり
自分さえ
泥水を啜って生き永らえるような在り方を
もう誰も咎めない
誰も引き止めない
脚が腐り落ちていく様を
他人事のように見ている
物一つも言わず
物一つも思わず
延命の限界を待つ
誰も教えてくれなかった
延命には限界があることを
詩のない心臓に意味はないことを
悪にも在るからには意味があることを
夜明けの甘やかな苦痛を
延命の限界