かわいいこに関する雑談 2


・近くのモールの売場に積まれたゴブリンを眺め確かめニヤニヤしてる俗物どもめ。俺は昔から知って居る!ヨーグレットを食べたくて自分自身がヨーグレットになってしまって居た頃から作者を知ってる。買った方が早インパラが猿の惑星みたいな展開になりかけて途中で打ち切りになったような時のこともよく知って居る。最近アニメでやってたからってゴブリンを持て囃すような奴らと一緒にしてもらっては只じゃ済まない。
・ゴブリン・・・ゴブリンお前ほとんど顔が栗まんじゅうやないか・・・。ゴブリンのぬいぐるみ出すけど顔かぶるから栗まんじゅうが「ア゛~~!」言うてる時の顔にされてもうてる。かわええけど。かわええけど素の何でもない栗まんじゅうをよこして欲しい。ゴブリン・・・やからそんなにかわええんか。
・ということで遂に買う積りで改めて売場に行ってみたら、ゴブリン全然キレイさっぱり居らへんやないかぁぁぁぁぁぁ売れ過ぎて撤収しとるやないかお前ぇぇぇぇぇぇオノレ俗物めがぁぁぁぁぁぁ買っといたら良かったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

・ピヨタソの地底アイドル感がたまらない。なぜか画像の素材を無料で人々に明け渡し本人もちょっと失敗したと思いつつも後に戻れず開き直ってタダ働きのヒヨコを演じ世間を嘲笑ってる。祭りの横の違法露店でグッズ売ってそうな感じ。お前、昔はお米の券で当ったホカホカの米を嬉しそうに純粋に頬張っとったやないか。いつからそんな汚れたヒヨコになってもうたんや・・・。ていうかカネ取れよもっとお前。ネギと鍋のフタ持ってる絵のコップ買ったからな。

・ド、ド、ド・・・ドム象!!!!素知らぬ顔をしやがって。お前がドム象なのは疾うにみんなにバレて居る。そんなに丸みを帯びても手遅れや。お前のドム象らしさは止らない。そしてこちらがどんなに絆されても当の象は丸で何も気づいて居ない。牙城を崩すには抱きしめて動きを止めるしかなかろう。所がまだ我が家にドム象は居なかった!探せば売ってる。ぬいぐるみ、とくれば枕くらいあるクソデカめの真っ赤なドム象が8000円と大きさやドム象の割に手頃な値段で売って居る。ほほう。これは躾が必要やな。じゅ、十一月!十一月まで待っとけお前。その頃にはもう流れはこっちに傾いとることやろう。

・プリンさんのあの体つきは植栽を育ててる体つきや。知らんけど。きっと剪定する時のハサミだけ矢鱈と高速でそつがないんやろうな。知らんけど。颱風の時とかソワソワしてそうやなあ。危ないのに暴風の中の庭に出て植栽を見に行きそうやし、それを心配しつつも止めるまではしなさそうなお文具まで思い浮かぶ。
・プリンさんカワイイ。でも、この前の夏の雪だるまのお文具も可愛かったな。お茶飲む?って訊いて「要らないようで」って言うお文具だけでも三日くらい凌げるで。そして場を落ち着かせる何気ない息遣いやん。お、お文具かわええなあ・・・。

・実際に森の中に突然エサがあって昂奮して一回コケてもずっと「やった!やった!」騒いでる本物の野生のキウィの映像を観た後に旧ツイッター上に投稿されてるゆるいキウィを見ると、ゆるいキウィっていう著作物が好きなのか生き物としてのキウィがそもそも好きなのか自問したくなる。昔はウズラなのか果物なのかボンヤリとしか認識してなかったのに、今や二本足しかない風貌をこれっぽっちも可哀相と思わない。君はだからそんなにドジなのか。穿いてもないのにオムツが見える。
・一家のキウィ。父が全く父に見えない。お母さんは夫にも子供にも実はそんなに興味なさそうに見える。あれ?身に覚えがある。でも俺の両親ときたら可愛くもないので本当に親でもなかったら何でもない只の人。可愛いって良い。可愛かったら可愛いだけでもこんなにも良いもんなんや。

・ぷりぷり宇宙人もかわええけど、かわええけど何といってもあのケツや。ぷりぷり宇宙人の保護者みたいなあのケツや。いいおしりや。あんな「いや~参ったね」みたいなヤレヤレみたいな顔しとんのに自分が一番ゴリゴリの真っ赤なケツやねんな。ほんで涙もろいし世話焼きで純粋やんか。ほんで世界中のケツと集い合って尻ザミット開催しとる時はやけに嬉しそうやないか。実は腹黒いんじゃないかとか勘繰ってしまうんやけどイヤやっぱ誠実な心優しい真っ直ぐなケツなんかなって、信じてみよう思うんや。

・こむぎこをこねたもの。世間への矢印を自分に向けることしか出来なかった結果、内側にこねてこねて美しい丸い小麦粉の菩薩となったのか。粉のくせにやけに澄ました表情で世直しをしようとしてる。何か世の中の役に立って居る体を整えて実際は役に立つ気もない。白米と比べたときの小麦粉そのもの。米。米がない。生米の恋しい今日この時にもしかして騙されそうになったとしても決して然うはならないと思う。食べてるだけでしんどいんよ粉って。よっぽどの焼きたてじゃないと何もつけない素のパンて白米みたいに美味しくない。やれやれ傲慢だな粉のくせに。かわいい。かわいいのは良いんだけども。
・焼きたての和顔施。煖を取っていかせようとする妖怪。スポーツの秋に寺に勢いよく奇襲を仕掛けるも呆気なく敗北し形だけの労働に勤しむ百姓となったスポーティーな体形のスポーティー族。どう見てもタコなのに「オヤサイ」と呼ばれるタコ。キャペツを巡り茶番を繰り広げるウニとウニ。すややもの・・・。それ見たことか。それらみんなの集合体がこんなに可愛い。こむぎこが単体でカワイイと思ったら大間違いや・・・。

・うかうかっていう作者のコイヌが犬に目覚めさせてくれた。別に現実の犬でもない俗物のどうしようもない少年だけども心なしか本物の犬のようにも思えるような然うでもないような。絵画展で「目が養われる」とか言って後ろに腕組んで歩いてたり、やりたくもないのに夏だからといって線香花火を楽しもうとして最終的に切なそうにして居たり、みんな塾に通ってるからってボケ~っとした顔で通ってみるものの何も勉強できて居なかったり、わけもなくコマ数の多い踊りを物陰で嗜んで居たり。犬かわいい。これは飽く迄マスコットの犬なのに、犬そのものが可愛くなった。猫はもう良いというか・・・猫はハチワレ。ハチワレのことや。
・同じ作者が片手間でやってる晩秋の里いうのに出てくるカナピーもまたカワイイ。周りの動物たちが「ありがとう」って言い合ってた横で「ありがピ」とか言うてるところまでは良かったのにまた別の会話の中で「繋がり」っていう単語が出てきたら「つながピ」とか呟きよったやないか。さては何もわかってへんねんな。何やねん、つながピて。そんなんやから周りの動物たちにも何か鼻で笑われたような態度で接してこられんねん。
・でも何やろうなあ。その点に関してはあんまり他人事じゃない。俺もよく他人の言うことが全くわからなくなることがある。何言ってんねやろみたいな。皮肉とかやのうて本当に今何てその人が言うたか全然わからへんねん。わかってる筈やのにな。究極のとこでいうたら目の前に居る人間いうものにホンマに興味がないんやろうけど。そして特に年上の人間が何故か半笑いで接してきたりする。風貌や所作の一つ一つが覚束ないからだろうか。

・所でコイヌも然うやしチーカワも然うやけど、やっぱり体形とか世界観的にしんちゃんの影響を感じるいうか、自分がむかし観てた頃の放送を思い出してしまう。最近はもう公式が幼稚園児とか小学生の時に観てた一番オモロくて作者が存命中だった頃のアニメ回を動画にあげたりしてるので、あ~やっぱコレやわコレ思う。只のカワイイやのうて動きとか羽目の外し方とか言動とかを含めての癖になるカワイイがそこにある。
・ハチワレの元ネタは風間君かも知れない。青色系やし。出来そうに見せて全然できへんし確かによく見ればそんな感じの子にしか見えてこんくなるし。
・ネネちゃんのウサギが命を吹き込まれて不貞腐れた口を働いて自分の顔を無言で殴り続ける回は心のどこかに強く刻まれてたのか凄く憶えてる。ウサギはウサギでもチーカワの方のウサギが真面に思えてくるぐらいに当時の子供ながらの物心には強烈だった。
・ボーちゃんを見る度、今まで自分が出会ったこともないし興味もない類の人間の結晶みたいに思えてしまう。斯ういう人が世の中に居るのはわかる。でも然ういうような登場人物を登場させようとするのすら面倒臭いように感じてしまうくらい本当に人間に興味ないんやな自分って思て何か残念な気持ちになったりする。
・マサオ。基盤のない男。基盤がないから少しでも調子に乗れそうになると抑えられず暴走する。普段は大人しい気弱な奴とはいうものの真冬の朝にしんちゃんと水たまりの氷を踏み割り合って同じ昂奮を味わえるあたり一番しんちゃんらしい感性を実は持ってるっぽいからそこがまたイヤラシイ。

・文鳥の、スサー。スサーがきっと世界を救う。憤慨家。昭和初期くらいの鳥の飼育に関する本の中でも気まぐれな憤慨家と称えられて居た生粋のならず者は真面目風の無能よりよっぽど良い。どこかの国の長い長い軍事政権が偉大なる王の一声で心を入れ替えるのと同じように貴様もその癇癪で自民党くらい吹っ飛ばしてやったってええんやで。

かわいいこに関する雑談 2

かわいいこに関する雑談 2

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-09-12

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