炎さえ諦める穢れ

許しというものはすべからく

欺瞞ではないのか

欺瞞、そのものではないのか

今も尚

穢れつづける俺には

何を乞う権利も

気力さえもない

仮に許されたとして

その時にはもう何もかもが手遅れで

この穢れは死んでも浄められないだろう

償いきれないだろう

俺は奈落に吸い込まれていくだけだ

そこから救える者は居はしないし

救ってくれと訴えもしない

何もいらない

俺は

炎さえ諦める穢れだ

炎さえ諦める穢れ

炎さえ諦める穢れ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-09-05

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