秋の短歌
十年後、八月十五日がなお終戦記念日と呼ばれますよう
秋の夜に鳴き出す蝉よ 君もまた 届かぬ歌をうたっているのか
登りきれず転げ落ちてくだんごむし 生きていくにはそれでいいんだ
馬を抱く少年すでに青みたり 見寄せる海の星を生むころ
神棚の榊に咲ける小さき花 もう少しなら生きていけそう
秋の短歌
十年後、八月十五日がなお終戦記念日と呼ばれますよう
秋の夜に鳴き出す蝉よ 君もまた 届かぬ歌をうたっているのか
登りきれず転げ落ちてくだんごむし 生きていくにはそれでいいんだ
馬を抱く少年すでに青みたり 見寄せる海の星を生むころ
神棚の榊に咲ける小さき花 もう少しなら生きていけそう
秋の短歌