秋の短歌

十年後、八月十五日がなお終戦記念日と呼ばれますよう

秋の夜に鳴き出す蝉よ 君もまた 届かぬ歌をうたっているのか

登りきれず転げ落ちてくだんごむし 生きていくにはそれでいいんだ

馬を抱く少年すでに青みたり 見寄せる海の星を生むころ

神棚の榊に咲ける小さき花 もう少しなら生きていけそう

秋の短歌

秋の短歌

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-08-07

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