『駆け落ちごっこ』
蝉の声が鳴りやむ前に
早くアタシを連れてって
『駆け落ちごっこ』
いつか終わるから
夏も恋も美しいね
氷菓子を食べながら
寝転んで話した
あの日
何気なく出会ったけど
こんなに大事な出会いは
もう二度とないと
ひと目で分かったよ
君がアタシの運命の人
だけどきっと
結ばれないから余計に
約1キロ先の海は
いつも少し荒いから
島って嫌ねと
縁側に伸ばした脚
もし次に会った時
違うアタシになっていたら
黙って見送って
だって子供の時間は短いわ
「幾つもある運命のひとつ」
『駆け落ちごっこ』