夏の眠り
ぼうッと
真っ暗な中へ点を打つ
蚊取線香を蝕む灯
のたり くらり ふわり
寝つけず うねる
煙のように
あるいは
煙を浴びた蚊の
眩暈に喘ぐように
渦巻の
灰に尽きた分だけ
いたずらに
時間をとろとろと
ふやかしている
日が昇り
火が消え
陽が射す
いよいよ微睡める頃に
這う
撫でる
からかう
羽音
夏の眠り
ぼうッと
真っ暗な中へ点を打つ
蚊取線香を蝕む灯
のたり くらり ふわり
寝つけず うねる
煙のように
あるいは
煙を浴びた蚊の
眩暈に喘ぐように
渦巻の
灰に尽きた分だけ
いたずらに
時間をとろとろと
ふやかしている
日が昇り
火が消え
陽が射す
いよいよ微睡める頃に
這う
撫でる
からかう
羽音
夏の眠り