居候な気分屋さん。

うつ病が寛解した頃からでしょうか。
僕の頭の中には、
気分屋さんが居候しているんです。

気分屋さんが現れた

僕のうつ病が消えて無くなった時に気分屋さんはやってきた。
頭の隅の方にあるはずもない四畳半ほどの入り隅に綺麗な体育座りをして、聞こえるか聞こえないかで文句を垂れてくる。
大抵が「暑い」「うるさい」と耳を澄ましてあげた僕の良心を返してほしくなる。
しかし、時折居候のくせに妙に的を得て、僕の怒りを収めてくれる。

僕の仕事は接客業で、たまに理不尽な物言いから、心底腹を立ててしまう事がある。
そんな時に隅の薄暗い所に鎮座する気分屋さんが近づいてきて、こう言うのだ。

「まぁ、そういうお仕事ですからねぇ」
一瞬、火に油が注がれた。と思っていたら、その真逆。

すぅっと怒りが収まる。
諦めと納得をかき混ぜて青汁と一緒に飲まされた気分。
腹が立ったままなら、優しく気にかけてくれた誰かを傷つけていたかもしれない。
気にかけられなかった事に更に苛立つかもしれない。

社会人で八つ当たりする奴にはなりたくない。


仕方がないので、もう少し居候させてあげる事にした。

居候な気分屋さん。

適当に書き続けます。

居候な気分屋さん。

僕のうつ病が消えて無くなった時に気分屋さんはやってきた。 頭の隅の方にあるはずもない四畳半ほどの入り隅に綺麗な体育座りをして、聞こえるか聞こえないかで文句を垂れてくる。 大抵が「暑い」「うるさい」と耳を澄ましてあげた僕の良心を返してほしくなる。 しかし、時折居候のくせに妙に的を得て、僕の怒りを収めてくれる。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-07-31

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