『日傘』
君の綺麗な肌が
眩しく輝いてた
『日傘』
青空と君という
相容れない組み合わせが
それこそ君の毒を強めて
何だか眩暈がした
呆れ返るほど少女で
噎せ返るほど女だと
誰かから言われたらしい
賛辞とも批判とも取れるそれを
君は笑って肯定する
アタシは人とは違うのと
そんな自信はいつか崩れるよ
根拠が無さすぎる
黒髪であること
薄化粧を貫くこと
何もかも君は
自分だけの特権と思い込み
他人を見下すだけだね
人とは違うなんて
悲しいことでしかないのに
君はそれすら
理解しようとしない
君の勘違いを
誰も笑いはしないだろう
だって指摘するだけ無駄だから
自分が特別だなんて
幸せな勘違いに他ならない
「結局愛されればそれでいいの」
『日傘』