『プールサイド』
どんな運命もアタシたちには
太刀打ちできなかった季節
『プールサイド』
本当の友達なら今すぐ
あの人と離れてよなんて
可愛いビキニで君が言う
多分今ここで一番可愛い女の子
アタシは子供っぽい水着で
立ち尽くしていたんだ
太陽が水面に反射して
無自覚の罪を責めてた
いつからこんな風に
君を見つめるようになったのか
いつからこんな風に
君に睨まれるようになったのか
罪深いのはアタシじゃなくて
君の方だよって言いたかった
言えば終わるのを知ってるから
言わないアタシが狡いね
曖昧に笑うのは君が君だからだよ
言葉を濁すのは君が君だからだよ
太陽を背にした君の細い影が
アタシを真っ暗闇に突き落とすんだ
早く水に飛び込みたい
泳げないから潜れば全部
忘れられるかもなんて
甘い夢を見続けて
「ああ、君が突き落とすんだね」
『プールサイド』