『綺麗な片想い』

貴方の理想の女の子には
なれないって解ってた

『綺麗な片想い』

制服を脱いだら
もうすっかり大人で
ほんの少し残った
少女らしさを掻き集める

汗で張り付いたシャツの背中を
じっと見つめて思うのは
相容れない2人の相違点
いつかなんて来ないね

好きと言うのは簡単で
好きになるのは難し過ぎる
でも希望を持ってた
甘い夢を見てた

黒板の文字を消しながら
こうやって気持ちも
簡単に消せたらいいのにと思う

この恋を綺麗に終わらせるには
きっと長い時間がかかるわ
もしそれに付き合う覚悟が
貴方にあるのなら

半袖から伸びた細い腕が
アタシを抱く日なんて
そんな夢みたいなこと
考えもしなかった

スカートを短くした時の
ドキドキするあの感じ
貴方の目を盗んで
違う人を見詰めるあれ

｢綺麗に終わるために綺麗に始めたのだから｣