グリーンティー

藍の絵の具が溶けた空に
八芒星の街灯が並ぶ七時

ほら、雲の影が波打った

落っこちそうな夏椿から
いまだつぼみの紫陽花へ

白い夕日を見送りながら
きょうの優しさを渡して

帰ったら何を飲もうか?

窓枠のようなグラスには
氷を四つ、入れたばかり

グリーンティー

グリーンティー

美味しいやつを一杯

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-07-07

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