『プールの授業があった日』

ひっそりと嘘を吐いた
金曜の午後の気懈さ


『プールの授業があった日』


知らないだろうけど
アタシ本当は
君が思ってるより
悪い子なんだよ

だけどそんなの
誰にでも言えない
いい子の振りの方が
簡単で気軽だもの

安っぽい同情を
振りかざして正義気取り
でもそれって
誰のためですか

全部自分のためなら
ちゃんとそう言えばいい
抱いてくれなくても
愛されてるって知ってるよ

内緒でしたキスの意味も
今となれば気にならないな
終わるのが怖いなんて子供みたい
女の子は10年生きれば大人よ

打ち明け話の気軽さは
君にとっての気軽さだから
アタシには関係ないの
右から左へ聞き流すだけ



「愛されなくても生きていけるわ」

『プールの授業があった日』

『プールの授業があった日』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-07-02

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