天明学園物語 最終話

「琴美、よかったね。」「お母さん、咲季と成海に言ってたの？」「ええ、言ったわよ。」「サプライズにしたかったのね。」
翌日、咲季と成海は学校へ行った。
「咲季、今日も琴美のもとへ行く？」「うん、行くよ。」「わかった。今日も学校頑張ろう。」「うん。」
放課後、咲季たちは琴美のお母さんへ電話をした。
「もしもし、琴美のお母さんですか？」「はい、咲季ちゃん？」「はい！今から行ってもいいですか？」「今それどころじゃないの。」「琴美に何かあったんですか？」「急に容態が急変して私は今、病室の外なの。」「そうですか、わかりました。すぐ行きます。」「咲季、どうしたの？」「琴美の容態が急変したの。」「早く行こう。」
２人は急いで病院に向かった。
「琴美のお母さん！」「咲季ちゃん・成海ちゃん！」「琴美は？」「今は先生ができる限り手を尽くしているわ。」「そうですか。」「先生！」「琴美はどうなんですか？」「残念ながら先ほどお亡くなりになりました。」「そんな！嘘ですよね？」「本当です。」「咲季ちゃん・成海ちゃん、これは明日先生に伝えて。」「わかりました。」「部屋にどうぞ。」「琴美、よく頑張ったね。」
翌日、咲季と成海は先生に伝えた。聞いた先生は号泣した。

琴美が亡くなって１年が経った。咲季と成海は琴美の分まで頑張っていくのだった。