zokuダチ。セッション4

今回は魔法つかいプリキュアから、モフルン、FF9からジタンとダガーが
新規住人として参戦します。

エピ 12・13・14・15

募金をしよう

早朝、ジャミルの所に黒子から電話が入った。恵みの噴水……、と言う
オブジェ的な物が建ったらしく、毎朝、其処の場所で全住人にこの島での
為の、生活募金の協力をして欲しいとの事であった。
 
「……募金が欲しいのは俺の方だよ……」
 
「でも、オイラ達にもおこぼれ少し、貰えるんでしょ?だったら
悪くないよ……、ね?」
 
「……月末に集計して、少し配るって言ってたけどさ、……幾ら
貰えるんだかな……」
 
「でも、おこぼれも貰えてさ、島の皆の為になるんだったら、
嬉しいじゃない!?」
 
ダウドは何故か鼻息を荒くし、興奮する。
 
「……絶対来なそうなのが……、約3名、いるわ……」
 
「あ、わかる……」
 
 
ジャミルは取りあえず……、イガラシの部屋に出向く。
 
「おい、……絶対毎朝募金しに来いよ……?じゃないと……、何故か俺が
責任者って事になってんだからさ、困るんだよ……」
 
「行きますよ……、大丈夫です……」
 
イガラシはしょっぱい様な表情をするが、素直に返事をした。
 
「谷口さんに言われてますので……、じゃあ……」
 
バタン……
 
「……そうか、谷口効果……、ね……、後の2人も心配ないか……」
 
 
次は、サラの部屋へ……。
 
「大丈夫よ、この子も連れて行くから……」
 
「……」
 
サラがそう言うと、後ろを向いていた少年が一瞬だけ振り返り、
ジャミルの方を見たが、すぐに目を反らす。
 
「じゃあ、頼むな、毎朝5時に、場所は恵みの噴水で……」
 
「分ったわ、じゃあね……」
 
バタン……
 
「んで、次は……、と」
 
 
「帰れ、以上」
 
「んな、ストレートに言うなよ……、こうなると思ったけどさあ……、
俺が困るんだよ……、文句があるなら黒子の奴に言えよ……」
 
ジャミルはグレイの所にも出向いたが、案の定拒否されたのであった。
 
「……別にお前が困ろうが俺の知った事じゃない、じゃあな」
 
「!おいっ、てめー待てこの野郎!出て来いよ!おーいっ!」
 
しかし、グレイは部屋に鍵を掛け、そのまま引っ込んでしまった
様であった。
 
「俺もあんま賛成出来ねえな、むしろこっちが援助して欲しい
ぐらいだあな、俺のニューレイディラック号の為に……」
 
ランニングとトランクス姿で歯を磨きながらホークも、のそのそと
部屋から顔を出した。
 
「だからさあ、月末に俺らの処にもちゃんと、小遣いとしても
くれるんだって!そう悪い話じゃねえだろ?」
 
「……このマンションの僅かな人数から集める金だぞ?戻って
来るっつって、目糞、鼻糞程度だろう……、あんまりお前も
期待しない方がいいぞ……、じゃあな……」
 
「……えうう……」
 
 
ジャミルの部屋に、お子ちゃま達が集まり、ジャミルは愚痴を
延々と漏らすのであった。
 
「冗談じゃねえよ、チクショーバカヤロー!大体な、何で俺が
んな事しなきゃいかんねん、何で俺がいつの間にかイベントの
担当責任者にもなってんだよ、あー嫌だ嫌だ!ブツブツブツ!
あーじゃねえ、こーじゃねえ、もうどーでもいいわい、チクショー!」
 
「はーっ!ジャミル凄ーい!早口言葉凄いんだねえ!!」
 
手を叩いて燥ぎ、喜ぶはーちゃん。
 
「それは、ジャミルが一番最初にこの島に来て、マンションの住人に
なっちゃったからだよお、仕方ないよお、滅茶苦茶な理由だけどさあ……」
 
「もうちょっと遅く来てりゃ、ダウドが管理人だったのにな!」
 
「……ちょっとの差って……、怖いよお……」
 
「私はきちんと募金するから大丈夫よ、まだ少しだけ、
おじいちゃんに貰ったお小遣いもあるし!」
 
「私もー!」
 
アイシャとはーちゃんは揃って頷いた。
 
「勿論僕も募金はするけど、最終的にこの島にも人口が増えて
マンションも、もっと住人が増えたら、募金額も安定して戻って
来る分も大きくなるんじゃないかな?」
 
何とかジャミルを宥める様に、ジャミルの方を向いて
アルベルトが口を開く。
 
「はあ、いつになんのかね、夢みてえな話だなあ」
 
「ねえ、次はどんな人が来るのかしら!私、それが楽しみなの!
もっと沢山の人とお友達になりたいな!!」
 
「はー!私もだよー!!」
 
「次は……、〇イ〇人が来るかもな……」
 
「や、やめてよお……、幾ら何でもそれはないよお……」
 
「考えただけで、怖くなってきた……、僕、そろそろ稽古が
あるから戻るよ、遅れるとシフ怖いからさ……、じゃあ……」
 
「そうか、お前も大変だな……、で、今回のバトルの無い
この、のんびりした世界で一体何の修行やってんだ?」
 
「企業秘密……」
 
アルベルトが慌ててドアを開けると、クローディアが立っており、
アルベルトと目が合った。
 
「あ、こんにちは……」
 
「こんにちは、アルベルト、これから又稽古なの?
シフがもう、外で待っているみたいだったわ」
 
「うん、ジャミルなら、其処で不貞腐れているよ!じゃあ……」
 
アルベルトは戻り、入れ替わりでクローディアが部屋に入って来る。
 
「ジャミル、御免なさいね、グレイの事で嫌な目に遭わせて
しまったみたいで……」
 
「いや、別にいいよ、……最初から期待なんかしてねえし……」
 
「でも、私からきちんと言っておいたから大丈夫よ、明日の
早朝開始分から募金に顔を出す筈だから……、パーティには
彼の希望を尊重したけれど……、この島のマンションで暮らす上の
大切な全体行事ですものね……」
 
「ま、マジで……!?助かるよ……!!」
 
「良かったね、ジャミル!」
 
「はーっ!」
 
「やれやれだよお……」
 
クローディアの言う事なら逆らえない筈だよな、納得……、と、ジャミルは
感心したのであったが……。
 
「ねえねえ、どうやってグレイを説得したの!?」
 
アイシャが何気なく聞くと、クローディアは笑顔で……。
 
「うふ、……ひ、み、つ……、よ……、そうね、合言葉は……、
皆死ね矢……、かしら……」
 
「……」
 
何故か……、クローディアから……得体の知れないどす黒いオーラを
微かにジャミルは感じ取ったのであった……。
 
「そうなんだあ~……」
 
「じゃあ、私もこれで……、アイシャ、皆も、またね……」
 
「バイバーイ!また一緒にお買いものいこーっ!」
 
「……でも、良かったねえ、取りあえず……」
 
ダウドがそっと、ジャミルの肩を叩くのであった……。
 
 
おまけ 本日の、何か来た。
 
……どんっ、どんっ!!どんっ!!
 
ジャミルの部屋のドアを……、物凄い勢いで凄まじく叩く音がした。
その叩く音は音量が半端ではなく……。
 
「おーい、おーい、開けてくれよー!!誰かいるかー!?」
 
「んだよ、……こんな夜中に……、たく、今開ける……」
 
ジャミルがドアを開けようとする前に……、相手がドアを
壊した様であった。
 
「おい……」
 
「わりい、わりい、壊しちまったなあー、オラ、力が半端じゃねえからさ!
ははっ、ははっ!!」
 
立っていたのは…、某有名人のお兄さんであった。
 
「おい……、まさかあんたもマジで此処に住むんじゃねえだろうな……、
冗談じゃねえぞ……」
 
「いんや?ちょっと、瞬間移動で場所間違えただけだ、んじゃ!」
 
そう言って、〇亀印の有名人のお兄さんはぱっと消えたのであった。
 
「……何でわざわざ人の部屋のドアノックして壊していくかな……、
やる事が意味不明なんだけど……」
 
これは夢だと思い……、ジャミルは頭を掻きながら、再び床についた……。


誰かを助けるのに……

「ねー、お姉さーん、オレとデートしてよ!」
 
「しつこいねえ、あたしはあんたみたいなお子ちゃまは
趣味じゃないんだよっ、とっとと家に帰んなっ!」
 
「んな事いったってさあ~、オレも今日から此処の住人なんだからさ~、
ねー、お願いっ!!」
 
今度このマンションに現れたのは、金髪センター分けヘアの
お調子者の少年。少年には謎の尻尾らしき物が生えていた。
 
「何だい、バーバラ……、あんた、ナンパされてんのかい……?
随分もてるねえ……」
 
「ああ、シフっ、ねえ~、助けておくれよ、この尻尾のガキンチョが……」
 
「……おいっ、ガキっ!」
 
「あ、ああ?」
 
騒ぎを聞き、ホークも部屋から出て来て、バーバラをナンパして
いたらしき、少年の尻尾をひょいっと掴んで持ち上げた。
 
「これ以上、バーバラに絡んだら俺が承知しねえぞ……、幾らケツの青い
ガキだってなあ……」
 
「何だよ、おっさん!そんなに青筋立てる事ねえだろ!、んじゃさ、
そこのワイルドな金髪のお姉さんでもいいや!ねえ~ん、オレと
デートしてよ!!」
 
「何なんだい、このガキは……、それにその尻尾は何だ?
ふざけてんのか……?」
 
……ダダダダダ……バンッ!!
 
……物凄い勢いで、アルベルトも部屋から飛び出し、シフの前に
立ち塞がるのであった……。
 
「シフに手を出すな……」
 
「おや?坊や……、今日は随分頼もしいねえ!!」
 
「何だ、何だよ、皆してさあ~、そんな怖い顔する事ねえだろ……、
ん?そういや、あんた、どっかで会った事あった?……確か、
前の話でさあ……」
 
「はーっ、みんなでお話?こんにちはー!」
 
其処へタイミング良く、はーちゃんが手を振りながら、
皆の前を横切って行く。
 
「おおーっ!まさに女神さまだーーっ!」
 
「お、この野郎……!」
 
……尻尾君は、ホークの手からひょいっと逃れると、はーちゃんの処に
ダッシュで向かう。
 
「ねえねえ、君っ、名前なんて言うの?ねえねえねえ!
オレとデートしない!?」
 
「初めての人だね!こんにちは!私、花海ことはです!
みんなには、はーちゃんって呼んでもらってるよ!宜しくね!!」
 
笑顔を振りまきながら、はーちゃんが丁寧に尻尾君にご挨拶した。
 
「おおーっ、雅に名前通りの花畑の様な……、此処は凄いなあーっ!
天国だーっ、くーっ、越してきて良かったーっ!」
 
尻尾君は拳を握りしめ、ガッツポーズをとった。
 
「……何なんだ、あれは……」
 
尻尾君を仕置きしようとしたホークを始め、開いた口が塞がらず……、
ただ、只管目の前の事態を呆れて眺める……。
 
……みしっ……
 
「い、いっ……てえええ~……」
 
突如巨大な猫の手ラケットが尻尾君の頭部に覆い被さる。
 
「こほん、……ジタン……、私も一緒にこのマンションに住むのよ……?
あなたは私の護衛として来てるんだから……、忘れないでね……?」
 
「おおっ!ダガーっ!オレが君の事忘れる訳ないだろっ!
愛しのマイハニー!!」
 
「うわ、さむっ……、もうすぐ4月なのにね、……あたし……、
風邪ひいたかしら……、部屋で休むよ、じゃあ……」
 
バーバラは身ぶるいしながら部屋に引っ込んで行った。
 
「おねえさーん、又ねー!今度デートしてねー!」
 
「ジタン……、人の話聞いてるかしら……?えーと、今日から皆さんと
一緒のマンションにお世話になる事になりました、私はダガーと申します……」
 
「と、夫のジタンだ、宜しくな!」
 
「……何かと、ご迷惑お掛けしてしまう事もあるでしょうけど……、
どうぞ宜しくお願い致します……」
 
もう一度、猫の手ラケットでジタンの頭部をめきめき挟みながら、
ダガーと言う少女が皆に向かって丁寧に頭を下げた。
 
「へえ、こっちの嬢ちゃんは随分丁寧で清楚だなあ……」
 
腕を組んでホークが頷き、感心した。
 
「心配なのは、こっちの尻尾の坊やだけみたいだね……」
 
「……ホント、マナーのない……、非常識すぎる、まるで何処かの
元盗賊みたいだ……」
 
アルベルトが呆れるが、ジタンと言う少年はまるで反省の色なし。
……シフとダガーを交互に見比べデレっとしている。
 
「では、失礼致します……、ジタン、行くわよ……」
 
「あ、ダガー、待って!当然、オレ達、相部屋だよな!?」
 
「……何言ってるのよ、別部屋に決まってるでしょう……?
護衛にスタイナーも呼ぶわよ……?」
 
「そ、それだけは勘弁してくれーっ!!」
 
「……すげえカップルが又入居してきたなあ……」
 
「やれやれ、あたしは部屋に戻る……、人騒がせな……」
 
「……はあ……」
 
騒動も収まり、ロマ1住人集は部屋へと戻って行った……。
 
が。
 
「何よーっ!ジャミルのバカバカバカっ!もう絶対知らないっ!!」
 
「何だよ、ジャジャ馬っ!バカっつった方がバカなんだぞ!!」
 
毎度お馴染みの喧嘩ップルがジタン達の方へと、解放廊下を歩いて来た。
 
「お、おお~?あの子も……、確か……、前の話で会った事、
ある様な……!?」
 
「……ジ~タ~ン……?いい加減にしないと……、バハムート
召喚するわよ……?」


可愛い?パートナー住人達

「ジャミル、大変、大変っ!」
 
ジャミルの部屋に、今日はアイシャが慌てて駈け込んで来た。
 
「あ、ジャミル、一人で何食べてるの!?ずるーいっ!」
 
「ずるいも何も……、これは俺が買ったお昼のもりそばだよ……」
 
「ちょっと一口頂戴っ!!」
 
「こ、こら!よせっ!……たく~……」
 
ジャミルは慌てて蕎麦を高く揚げる……。
 
「ぶう~!」
 
「んで、……何が大変なんだと?」
 
蕎麦をズルズル啜りながら、ジャミルがアイシャの方を見た。
 
「あ、そうだっ!小熊のぬいぐるみちゃんがぽてぽてエントランス
歩いてたの!それでね、何かモフモフ言ってた!」
 
「ハア?」
 
「見れば分るよっ、早く、早くっ!!」
 
アイシャはお昼中のジャミルを引っ張り、無理矢理、
部屋の外に連れ出す。ジャミルはお碗に入れた蕎麦を
持ったままである……。
 
「まだ食ってんのになあ~……」
 
 
「モフ~、くんくん……、甘いにおいはどこモフ~?」
 
「ジャミルっ、ほらほら、あそこあそこ!」
 
「だから……、な……!?」
 
見ると、確かに、小さな熊のぬいぐるみがエントランスにおり、
共用玄関近くを走り回っていた……。
 
「モフ~っ!」
 
「きゃあー!可愛いー、こんにちは、初めまして!あなた
何処から来たの!?」
 
アイシャは抵抗なく、喋って動く熊のぬいぐるみを抱き上げた。
 
「モフ?くんくん、おねえさん、甘いにおいがするモフ、でも……、
リンクルストーンのにおいじゃないモフ……」
 
「迷子になっちゃったのかな?ねえ、ジャミル……、この子、
持ち主さんと逸れて迷子になっちゃったのかなあ、可哀想だね……、
探してあげよ!」
 
ジャミルの方を見て、アイシャが一人で勝手に頷く。
 
「またすぐそう言う無茶言う……」
 
「おう、アイシャ、ぬいぐるみ買って貰ったか、良かったな!」
 
ホークが笑って廊下を通り過ぎて行く横で、モフルンが挨拶した。
 
「こんにちはモフ!」
 
ぬいぐるみが喋っても、動じないのが此処のマンションの住人である……。
 
「モフ?」
 
「……モフルン!」
 
お約束で……、はーちゃん登場……。
 
「モフ~っ!!はーちゃんモフ~っ!!会いたかったモフ~っ!!」
 
「……モフルンっ、私もだよ~っ!!はーっ!!」
 
はーちゃんとモフルンは抱き合い、再会を喜びあったのであった。
 
「この子……、はーちゃんが持ち主さんだったのね……、
でも、良かった……」
 
「……ううん、この子の本当のパートナーさんはね、私のお友達で、
みらい、っていうの」
 
「モフルン、甘いにおいがしたから、あっちこっち、ふらふらしてたら
迷子になったモフ」
 
「そっか、でもきっと、その子も心配してるね……」
 
「……どうせすぐ、来るから大丈……いてっ!!」
 
アイシャがジャミルの足を踏んだ……。
 
「……お約束でもそういう事言っちゃ駄目!はーちゃんと、モフルンも
一緒に此処のマンションに住めばいいんだよ、ねっ!」
 
「はーっ、素敵!!」
 
「モフ~っ!!」
 
「じゃあ、黒子さんの処に行って、許可貰ってこよ、行こう、はーちゃん、
モフルン!!」
 
アイシャ達は揃って、市役所まで走って行った。
 
「……どんどん収拾がつかなくなってるな、このマンション……、もう何が
入居してきても驚かねえぞ……、って、……ああ~っ!蕎麦がのびてる……、
とほほのほ~……」
 
 
そして、はーちゃんと一緒の部屋にモフルンは同居する事になり、
瞬く間に、このマンションのお姉さま達のハートを鷲掴みにする。
女衆ははーちゃんの部屋に集まり、モフルンと交流中であった。
 
「きゃあー、可愛いねえ、可愛いねえー、きゃあ~っ!!」
 
バーバラはモフルンに顔を近づけスリスリする。
 
「モ、モフ……」
 
「んな、化粧くせー顔近づけんなよ、……クマ子が嫌がってんぞ……」
 
「まーたこの口は……、一体何処まで伸びるのかギネスを作ろうか……、
ねえ、ジャミル……」
 
「……やふぇろ!こひょ、あふょげひょう、おふゃふぁ!」
 
訳 ※ やめろ!この、厚化粧!オババ!
 
「てか、今日は此処は野郎禁制なんだよ!何であんたがいるんだい!
出てけ!」
 
ジャミルはシフに尻を蹴とばされ、部屋から追い出された……。
 
「ああ、……この毛ざわり……、堪らないわ、……ブラウを思い出すわ……、
ああ……」
 
「……モ、モフ……?」 

クローディアはそう呟きながら、モフルンの毛をすりすり撫で、
もふもふする。
 
「本当、可愛いわね……」
 
「でしょ、でしょーっ!」
 
ダガーとアイシャも、モフモフの虜であった……。
 
 
「……たく、シフの野郎……、何が野郎禁制だっつーの、てめえは
男女の癖に……、お?」
 
「ああ……、オレも、混ざりたい……、この中に……、ああ……、
おねえさ~ん……」
 
「……」
 
どうやらジタンがずっと部屋の前で様子を覗き見していた様子であった。
 
「……これ以上、此処にいると、お前殺されるぞ!早くっ、
こっち来いってば!!」
 
ジャミルはジタンを無理矢理引っ張って連れて行く……。
 
「……おねえさ~ん……、あああ……」
 
 
翌日。
 
「こんにちは、ジャミル……」
 
「おう、……って、クローディアっ!?く、クマと狼っ……!!」
 
「昨日、モフルンを見ていたら……、どうしても我慢出来なくて……、
私もブラウとシルベンに来て貰ったの……、あ、黒子さんには
ちゃんと許可を貰ってあるから大丈夫よ……」
 
「……あ、あははは……、……許可すんなよお……、たく、
もう……、って、それにしても随分来るのが速くないですか……?
あはは、ははは……」
 
ジャミルはもう何が入居してきても驚かないと言ったものの、
もはや、怪物マンションになりそうであった……。
 
「それじゃ、また……」
 
「クローディアっ!ねえ、オレと飛空艇でクルージングデートしないっ!?」
 
突然、ジタンがクローディアの前に飛び出すが、……ブラウとシルベンが
ジタンの頭に噛み付いたのであった……。
 
「……駄目でしょう、もう……、この人は食べ物ではないのよ、
……ごめんなさいね、では……」
 
クローディアは2匹の獣を従え、部屋へと戻って行った。
 
「素敵な護衛ね、……私もやっぱりスタイナー呼ぼうかしら、
ね、ジタン?」
 
部屋から出て来て、ジタンを横目で見ながら、ダガーが呟くのであった……。


喫茶店女子会

マンションの人数も、20人を超え、……勝手に改装工事が行われ、
部屋数も48階へとパワーアップとなった……。
 
「はあ、これ以上、誰が来るってんだよ、勘弁してくれ……」
 
圧倒的に増えたマンションの部屋数を外に出てぼーっと眺めながら、
ジャミルが溜息をつく。
 
「それが楽しみなんじゃない、もうっ!」
 
「はーっ!だよねっ!」
 
アイシャとはーちゃんは頷きあう。
 
「みらいとリコも此処に何とか来られればいいのに……、
早く会いたいなあ……」
 
「大丈夫だよ、はーちゃん、きっとすぐ会えるよ!」
 
「アイシャ……、うん、ありがとう!そうだねっ!!」
 
「ねえねえ、その子達って、可愛い!?可愛いに当り前だよな!
なんせ、ことはの友達だもんな!うんっ!」
 
「はー?」
 
「また、お前なあ……」
 
ジタンが又、ぴょこんと話に割り込んで来た……。
 
「そうね、本当に此処は可愛い子が沢山いて、私もお友達が
沢山出来るし、とても、嬉しいわ……、ね、ジタン……、それじゃ
行きましょうか、皆さん、また……」
 
ダガーも突然現れ、ジタンの耳を引っ張って、マンションの中に
引っ込んで行った……。
 
 
そして、午後……、ロマ1女性人+はーちゃん、モフルンは新しく
出来た喫茶店へ親睦も兼ね、女子会?を開いたのであった。
……ダガーは、ジタンが覗きに来るかも知れないので心配との事で、
参加せず……、同じく、独りにすると少年が心配なので、サラも今回は
顔を見せずであった。
 
「でさ、……アイシャ、あんた、最近どうなのさ……」
 
バーバラが早速アイシャを突っついた。
 
「何が?」
 
「何がって、何がだよ!やだねえ、この子は!あのノータリン
バカとだよ!で、何処まで進んでんの?お姉さんに話してごらん?」
 
「バーバラったら……!強く叩かないでよ、……ジュース零れちゃうよ!
……別に……、普通通りよ?……お友達程度よ……」
 
「すすむってなにモフ?……おさんぽのきょりモフ?」
 
「はー?」
 
汚れ無き……乙女?のコンビには、まだ刺激の強い話であった。
 
「アイシャ、……ジュースが終わっているわ、おかわり頼んで
あげましょうか?」
 
「……あ、お、お願い……、クローディア……」
 
顔を赤くしながらも、アイシャはストローからズーズー口を離さない。
 
「やれやれ、つまんない話だねえ……、もっとこう……、
身体が熱くなる様な話はないもんかねえ!」
 
「はーっ、カイロを体中に張ったらどうかな、シフー!
ぽっかぽかだよー!」
 
「……あ?は、あはは……、そうだね……」
 
「……お待たせ致しました……」
 
メイドさんがアイシャの席へ、おかわり分の生苺ジュースを
コトンと置いていき、アイシャは慌てて再び、ジュースへと口を付けた。
 
「そういうバーバラこそ……、ホークとどうなの……?私達とは
全然格が違うんでしょ……?だって、玉にね……、昼間、……部屋から……、
ドッタンバッタン……、凄い音が……」
 
「モフ?プロレスモフ?ホークとバーバラ、プロレスするモフ?」
 
「あ、はは……、~、ちょーっと、違うんだよ~、モフちゃんと、
はーちゃんには……、まだ早い話さね~、あはっ、あははー!」
 
アイシャの口を塞ぎながらバーバラが慌てる……。
 
「……相撲の間違いだよ……」
 
「シフもっ!アンタ、いい加減な事言うんじゃないよっ!」
 
「はあ……、で、クローディアは……、どうなの……?」
 
自分達の話題を必死で反らそうと、バーバラがヤケになる……。
 
「私……?ブラウとシルベンの事……?」
 
「違うよ……、誤魔化すんじゃないよ……、グレイとだよ……、隠しても
分るんだからさ、教えなよ……」
 
「……そうね、……触ったら……、何だかとっても、柔らかかったわ……、
彼の……」
 
「ブ……!!」
 
シフは氷水を吹きだし、アイシャはびっくりして椅子から思わず
立ち上がる……。何の事か分からない、汚れ無き乙女達は揃って
首を傾げた……。
 
「……は~?」
 
「……モフ~?」
 
いつ用意したのか……、バーバラは、はーちゃんとモフルンに耳栓を付け、
興奮しだした。
 
「彼の彼の……何だってえ~!?えー、早く言いなっ!!」
 
「きゃーっ!やっぱり二人って……、大人~!!」
 
「……髪の毛……」
 
「は……?」
 
「か、髪……???」
 
「……この間……、ブラウとシルベンのノミが……、グレイの髪の毛に
付着してしまって……、申し訳ないから、私がノミ取りクシで髪を
ブラッシングしてあげて、とかしてあげたの……、うふ、グレイの髪の毛は
とっても柔らかいの……」
 
……モフモフは堪らないと言う様に、クローディアが幸せそうな顔をした……。
 
「やれやれ、こんな事だろうと思ったさ、……ははっ、はははっ!さて、
あたしはそろそろお暇させてもらうかね!」
 
「駄目だよっ!」
 
「……は?何だい、アイシャ……」
 
「まだ、……シフの話聞いてないもん!」
 
逃げようとしたシフをアイシャが引き留めた……。
 
「そうだよっ、アンタのも教えなっ、……どうなんだい、ボ・ウ・ヤ、
とはさっ、ええっ!?」
 
「……美味かった……」
 
「えっ、ええええ~っ!?」
 
「……は~?」
 
「……モフ~……?」
 
「た、食べたの……?アルを……、きゃ、シフも……大胆……」
 
「……この間、あまりにも腹が減り過ぎたから……、ちょいと
ボウヤを脅してさ、大盛り牛丼奢らせたんだよ……、ああ、あれは
美味かったねえ~……」
 
「あ、あはは~……」
 
アイシャは気が抜けた様にその場にずり落ちた……。
 
「たくっ、……あんたもどうしようもないねっ、本当に!!」
 
「何だい!?もう気が済んだかい!?んじゃ、あたしは戻るよっ、
じゃあな!!」
 
「……私も、そろそろ帰るわ、じゃあ、皆……、また、
マンションでね……」
 
「シフもクローディアも、二人とも、帰っちゃった、……今日は
これでお開きだね……」
 
モフルンとはーちゃんの耳栓を外してやりながら、
アイシャが呟いた。
 
「たくっ、もっと探ってやろうかと思ったのに!あーあ、あたしも
買い物して帰ろうかね!……アイシャ、次の女子会までに、ネタを
作っといておくれよっ、じゃあね!」
 
「……バーバラったら!ンモ~ッ!!」
 
ロマ1女子で残されたアイシャは顔を真っ赤にしてその場に留まる……。
 
「ね、ねえ……?はーちゃんは……、好きな……人とか……、その、
いない……、の?」
 
「いるよっ!」
 
「や、やっぱり……、で、誰、誰っ!?」
 
「みらいとリコとモフルンと、お友達になったみんな!だ~いすきっ!!」
 
「モフルンもモフ~!!」
 
「あはは、……はーちゃんて、本当、天使……、私も見習わないとなあ……」
 
はーちゃんのあまりの純真さに……、思わず戸惑ってしまう
アイシャなのであった……。

zokuダチ。セッション4

zokuダチ。セッション4

SFC版ロマサガ1 トモダチコレクション キャプテン まほプリ ロマサガ3 FF9 クロスオーバー バカ どんどん増える変な住人 カオスな世界

  • 小説
  • 短編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-06-14

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

Derivative work