スマホとガラケー

スマホとガラケー

 スマホとガラケー

 夫がスマホに機種変更した。仕事柄やはりスマホを持っていないと、ということで機種変更したようだが、私はまだガラケーのままである。
 
 しかし、それ以来道行く人がどういう携帯を持っているのか、スマホかガラケーかということが気になって仕方なくなった。

 二つ折りの携帯を見ている人、指ですすっと画面を操作している人、半々のようにも思える。スマートフォンという概念がこの世に出てきたころからすると、ずいぶんと人口が増えたと思える。

 この現状を見ていると、ちょうど携帯電話を普及させようとしている時代、「ガク割」等で加入者が増えていった時代を思い出すのである。ちょうどキリがいいとき、高校や大学に入学するときに加入するといったときに携帯の加入者が増えていったのだろう。現在もそうなのだろうか。

 しかし、現在はガラケーからスマホへの過渡期である。何から何まで新規加入ではない。携帯電話会社を選ぶ自由、ガラケーでいる自由というのもある。

 自分の勝手な感覚でいえば、二十四時間式の時計でいうのであればスマホはまだ朝の三時か四時、まだ朝になるかならないかの時間帯ではないか。まだ抵抗がある人、ガラケーへのこだわりがある人、電波の問題、それらを考えるとまだ夜明け前である。
 
 対してガラケーは夜の八時、もう寝てしまった、いわゆる使用していない人もいれば、夜はまだまだ、まだ使い倒す、という人もいるであろう。例えるならば今日一日の残り、いわゆる電波のエリアの広さから考えてこちらを使う、使いやすさからこちらを使うという人もいると思われる。

 私もまだもうしばらくはガラケーを使い続ける予定である。もしかしたら、使い続けていたら停波しますというお知らせが来るかもしれない。新しいものへの恐怖感があるのか、ただ過去への愛着が強いだけなのか、それはわからないが、とにかく私は夜型人間であることだけを述べておこう。

スマホとガラケー

スマホとガラケー

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-19

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