『初恋』
金曜日の憂鬱は
君の髪みたいにキラキラしてる
『初恋』
そう言えばで始まる会話を
楽しむ余裕もないの
君はいいよね
サッカーボールを蹴るみたいに
明日も蹴り飛ばしてしまう
アタシの唇が紡ぐ
次の音も待ってくれない癖に
今はまだ大丈夫だと
油断して高を括ってる
いっそのこと
嘘を突き付けてやりたくなるよ
愛なんて知らない
まだ知らない
知りたくないの
傷つけ合うためだけの愛なんて
今は必要ない
廻る季節と同じこと
君はアタシを忘れるわ
アタシも君を忘れるわ
悲しいけど
砂糖菓子みたいな今を
一緒に楽しむのもいい
いつかは消えて無くなる
君とアタシという
甘やかな痛みを精々楽しんで
「叶わないと信じてアタシ達は恋をする」
『初恋』