無題の未来へ
0話
ドゴォォォォン...!
「早く逃げてー!早く!」
「急いで!」
「キャアアアッ!!」
--あの戦いから3年の月日が流れた。最悪の大戦だと言われたあの日のことは、日常的な話題にはならなくなったが、その話になると体調不良者が続出するほど凄慘な大戦だった。これがあってからエーテルの育成学校の入学者も7割ほど減った。
その中にこの現実と戦う者がいた。
これは、同じ志を持つ少女達が
過去に起きた悲劇を二度と起こさないよう、厳しい現実に立ち向かう物語である
1話
「.....」ドキドキ...カチッ
「やっったぁぁぁぁ!!!第1志望受かったぁぁ!」
自分らしくはないけど喜ばずにはいられないほど嬉しかった。
(これで、皆の仲間入りだ!)
新たなスタートへの1歩だ!
私は、瑞宮 藍。さっき行きたい学校に受かって嬉々としていた所。行きたい所っていうのはあのシュトラール学院って所でそこは、エーテルっていう女の子の戦うために育成する学校なんだ。シュトラール学院は一貫校なんだけど、一般的なエレベーター式じゃなくて上がる度に試験があってそれに合格出来ないと学年は上がるけど階級が落ちるんだ。階級は超級、上級、中級、下級、低級の全部で5つある。ちなみに私は上級でやってるよ。それを初等部から続けてこれた。それで、いま高等部の試験に合格したんだ。立派なエーテルになるために頑張るんだ!
ピピピッピピピッ
「誰やこんな時に...はい?もしもし?」
「らん?なんでそんな不機嫌なん?折角良いこと教えてあげようと思ったのに、じゃあきっ----」
「待って待って待って!ごめんて、聞くから聞くからぁ~!!」
私の事情で、勝手に機嫌悪くなって親友に電話切られるとこだった...
「それでさ----」
で改めて話し始めたのは、私の親友の林黎華(はやしれいか)。黎華とは小さい頃からの友達。お互いの親同士が幼馴染みだから小さい頃からずっと一緒に過ごしてきた。名は体を表すって言うけど、黎華は全然違う。光が当たる度にその黒髪の艶が際立ち、大きくもなく小さすぎない目はどこか儚げな印象が心に刻まれる。容姿は本当にtheお嬢様みたいな感じだけど実際は、
「私も受験して見事受かったんやよ!また、一緒のがっこになれた!また、仲良くしていこーね!」
どっかの方言が混ざった言葉をぶっぱなす子だった。お嬢様なんだけど、かなりら大胆な行動をするからはしたない!なんて言われそうな感じの子。あ、ちなみに黎華の家族は、みんないいお仕事についてます。
そして、私にはもう1人親友がいる。その子は、
ファンファン「ごめん。遅くなった。待った?」
「もー!瑶希遅いよ?15分待った!」
「15分くらい大したことないって。いつものことでしょ?」
「藍ってば....余計なこと言わないでよ...///」
っと、ついもう1人の親友の痛いとこをついてしまった(笑)で、私につつかれて恥ずかしくなってるのが、小林 瑶希(こばやし たまき)。私のもう1人の親友。
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