明日の空

明日の空

西岡桃奈。私は自分の名前が嫌い。


“ももちゃん”って呼ばれ方は一番嫌い。

光と影

光と影

桃奈(ももな)・・・?お母さん。どこにいるの?早く帰ってきなさい。」
桃奈が家出をしてから、桃奈の母、遥子は毎日電話をかけている。
しかし、桃奈はいつも留守電。
あれから二週間が経つ。
桃奈はどこで何をしているのだろう。
遥子は、気が気でなかった。
警察に届け出ようともしたが、桃奈の残していった置き手紙が遥子を止めた。

“家出します。警察には絶対言わないで。”

遥子の夫、哲也は〝ほっとけ〟といった様子で、桃奈のことなど気にせず仕事に励んでいた。
「貴方、あの子はいつ帰ってくるのかしら・・・」
「時期に帰ってくるさ」
「貴方はいつもそうね。桃奈のこと心配じゃないの?」
「そりゃあ心配だけど、仕事があるんだ。」
「だからって・・・」
「集中したいんだ!・・・あとにしてくれ。」
哲也は新聞を閉じ、二階の書斎へと向かった。

明日の空

明日の空

高校2年生西岡桃奈は、とある事情で一人暮らしをしている。 桃奈の持つ闇と、クラスメイトや幼馴染が持つ闇。 彼女らは闇を光に変えることができるのか。 そして、桃奈は未来を信じることができるのか。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2013-01-19

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