『延命治療』

花になるなら
19がギリギリね


『延命治療』


君の笑顔が怖くて
目を逸らした先に花
そういえば出会った頃の
君もこうして咲いていた

散る間際が美しいと
知っているからこそ
君はいつでも潔く
尊い存在だったのに

この先も人生が続いてゆくと
気付いてしまった日が
真の寿命だと思わない?

矢継ぎ早にキスをして
次を強請るようならもう
この先も同じこと
既に寿命は尽きている



「だから無理矢理にでも息をする」

『延命治療』

『延命治療』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-05-25

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted