口角

     



口角が斜めにあがってて僕が首を傾げたら両端が丁度おんなじくらいな女の人のわらった口から少しだけよだれが垂れて下にある3つのコップの中に入ったんだどれかひとつだけに入ったんだ僕がこれから飲むはずなのにでもその女の人はどれでも好きなのを飲んでいいよって言うんだどれに入ったか分からないからすこしだけ泡の色を見ながら茶色いコーヒーを選ぶけどこれってほんとうに僕が選んだの?この女の人が僕に差し出したんだ

口角

口角

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-05-23

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