“The Little Women Cookbook”
ウィニ・モランヴィル+ルイーザ・メイ・オールコット[著]岡本千晶[訳] 作
白石りっり 編
“The Little Women Cookbook”
「若草物語のクックブック」
Written by Wini moranville + Louisa May Alcott
ウィニ・モランヴィル+ルイーザ・メイ・オールコット[著]
岡本千晶 [訳]
(原書房)より抜粋のうえ、一部改変させている部分もあります。
“二色のアイスクリームデザート”
アイスクリームが、しかもふた皿あって、ケーキに果物、目もくらむようなフランスのボンボンもあって、テーブルの真ん中には温室栽培のコクリコの大きなブーケが4つも置かれていた。
クリスマスの日の夕方、マーチ家の姉妹はテーブルに並んだぜいたくなごちそうを目にして大興奮。びっくりして、だれが用意してくれたのか当てようとします。フェアリー?サンタ?母さま?マーチ伯母さん?いいえ、すばらしい食べ物とお花は、ローリーのおじいさんから賛辞として届いたものでした。ローレンス氏は、姉妹が自分たちのクリスマスの朝食を貧しい一家に譲ったことを知っていました。少女たちが払った犠牲の埋め合わせをするすてきなものをごちそうしたかったのです。
アイスクリームは今日のようにいつでも食べられるものではなかったかもしれませんが、1850年代に革新的冷凍技術が生まれたおかげで、まったく手に入らないというわけでもありませんでした。それでも二色のアイスクリームは、マーチ家の姉妹にとってなかなかのごちそうだったはず。このレシピではアイスクリームを二段の層にしてひとつのデザートにします。簡単ですが、なかなかのごちそうですよ。
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<8人分>
1. バニラアイスクリーム 3カップ
2. 焼成ずみのチョコレート・パイクラスト 1個(直径20cm)
3. [手に入らない場合は砕いたチョコレートクッキーに溶かしバターを混ぜて型に貼り付けるなどするとよいでしょう]
4. ストロベリーアイスクリーム 3カップ
5. チョコレートもしくはファッジソース
6. スライスもしくは4等分した生のいちご、あるいは冬のいちごソース
7. 甘みをつけたホイップクリーム
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<recipe>
中くらいのボウルにバニラアイスクリームを入れ、すんなりかき混ぜられるやわらかさになるまで5分ほどおく。スプーンでパイクラストの中に入れ、ゴムべらかオフセットスパチュラ[L字型のパレットナイフで]均一に広げる。冷凍庫で45~60分冷やして固める。
別のボウルにストロベリーアイスクリームを入れ、すんなりかき混ぜられるやわらかさになるまで5分ほどおく。スプーンでバニラアイスクリームの上に慎重に重ね、均一に広げる。ふたをして、冷凍庫で1時間以上冷やして固める。
食べる15~20分前に冷凍庫から出しておくとカットしやすくなる。チョコレートもしくはファッジソースを必要に応じて、注げる濃度になるまで弱火で温める。パイを8等分し、1きれずつ盛りつけ用の皿に置く。いちごを飾ってチョコレートソースをかけ、ホイップクリームをトッピングする。
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全50のメニューのうちの一つをご紹介させて頂きました。美しい挿絵と写真に彩られたこの本書を手にすれば、オールコットの姉妹たちと同じ時間を分かち合う事ができるはずです。紙の本としてお手に取って頂いても楽しめると思います。折りに触れてこちらでも投稿していきます。
“The Little Women Cookbook”