『若葉』

『若葉』

初夏の日差しは
君の肌の熱さ


『若葉』


いつも迷ってばかり
君の道とアタシの道
交差しないそれが
苦しくて目を逸らした

だってあの時はアタシを
1番だって言ってくれてた
真っ赤な嘘でも信じるくらい
心酔してたのにな

あの子は邪魔だったけど
それでもアタシを
選んでくれるなんて
夢みたいなことも信じて

あの子になりたかった訳じゃない
もっと特別で重要な存在に
なれる日がくることを夢見て
君の横顔ばかり見てたんだ

みんながみんな狡かったね
勲章のように掲げて
特権に酔いしれてた
こんなに短い寿命とは知らず

君が居ないと何もできない子なんて
初めから居なかったんだよ
アタシは苦しくても1人で
たった1人で立てるの



「それでも2人の未来を信じたかった」

『若葉』

『若葉』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-05-17

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