“The Little Women Cookbook”
ウィニ・モランヴィル+ルイーザ・メイ・オールコット[著]岡本千晶[訳] 作
白石りっり 編
“TheLittle Women Cookbook”
「若草物語のクックブック」
Written by Wini moranville + Louisa May Alcott
ウィニ・モランヴィル+ルイーザ・メイ・オールコット[著]
岡本千晶 [訳]
(原書房)より抜粋のうえ、一部改変させている部分もあります。
“母さまに食べさせたい上等オムレツ”
煮立てたお茶はひどく苦いし、オムレツは焦げているし、ビスケットはふくらし粉でぶつぶつになっていたが、マーチ夫人はありがとうと言って食事を受け取り、ジョーが部屋を出ていってから大笑いしたのだった。
時間を持て余す日々を何日か過ごし、退屈していたメグとジョーは6月のある朝、母親のために朝食を作ります。そして悲しいかな、キッチンではふたりが思っていたほど物事はうまく運びません。しかし、だれがやっても失敗しないこのレシピに従えば―ちょっぴり焦げたものではなく―しっとりした、黄金色の鮮やかなオムレツが作れますよ。ちなみに、ふくらし粉(saleratus)とは、今でいうベーキングパウダーのことです。
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<オムレツ1個分>
卵 大きめのもの2個
細かく切った生のイタリアンパセリかチャイブ 大さじ1(4g)
塩と挽いた黒こしょう 好みで
無塩バター 小さじ1(5g)
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<recipe>
1.小さめのボウルに卵を割り入れ、パセリ、塩、こしょうを加えてしっかり溶きほぐす。
材料がよく混ざったらボウルをわきに置いておく。
2.直径18cmのノンスティック加工のフライパンを強めの中火にかける。バターを溶かし、焦げないように熱する。卵液を加え、フライパンを前後に揺らしながら、フォークを背の部分がフライパンと平行になるように持ち、静かに卵をかき混ぜる(フォークでフライパンの底をこすらないようにする)。
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全50メニューのうちの一つをご紹介させて頂きました。美しい挿絵と写真に彩られたこの本書を手にすれば、オールコットの姉妹たちと同じ時間を分かち合う事ができるはずです。是非、紙の本としてお手に取って頂ければと思います。折りに触れてこちらでも投稿していきます。
“The Little Women Cookbook”