『別れ話』

革命前夜
眠る貴方の睫毛を見てた


『別れ話』


愚かな事象には前持って
何通りかの答えを用意して
それを穴埋めのように
切り貼りする作業が待ってる

案外得意だし好きだったりするの
だけど貴方はその作業を嫌う
愚かな事は愚かなまま
蓋をしてお終いにしたいのね

忘れられるならそれでもいいけど
いつかあの時何もしなかった事を
悔やむ日が来るのは明白なのに
見ない振りばかり上手くなるのね

愛なんてものは日々移り変わる
今は薔薇色でも何れ色褪せる
感情の予約や約束ほど
当てにならないものはない

夢見る貴方の睫毛が震える
アタシはただ明日に怯えてる
本当の愛なんてこの世には無い
少なくとも貴方とアタシには

逃げ場もなくいつか来る終わりを
眠る貴方の隣で怯えているの
現実逃避にアタシも連れてって
断罪なんて逃げたいに決まってる



「革命前夜、貴方の隣はアタシじゃなくてもよかった」

『別れ話』

『別れ話』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-05-07

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