「置きざり」
夢の私は笑ってる
身体がかるく踊って
唇よりも紅さした頬
白歯もまぶしく笑ってる
ゆめの私は微笑んでいる
絶えず両眼を滲ませては
水彩絵具のパレットばかり
唇だけは
薄桃色のぷるめりあ
雨は滔滔降りました
川に溶けて
雪をつくって
空に涕いて
海に溺れて
湖に沈む
花は死なない
何故死なない?
もう遺ってはいないのに
水面を冬の白鹿が駈ける音だけが…
「置きざり」
夢の私は笑ってる
身体がかるく踊って
唇よりも紅さした頬
白歯もまぶしく笑ってる
ゆめの私は微笑んでいる
絶えず両眼を滲ませては
水彩絵具のパレットばかり
唇だけは
薄桃色のぷるめりあ
雨は滔滔降りました
川に溶けて
雪をつくって
空に涕いて
海に溺れて
湖に沈む
花は死なない
何故死なない?
もう遺ってはいないのに
水面を冬の白鹿が駈ける音だけが…
「置きざり」