『神様の意地悪』
簡単な問題を
難しげに問うてみれば
『神様の意地悪』
知ってることが多ければ
多いほど怖くなる
だってこのままだと
たぶん戻れなくなるよ
まだ少年の
君の肩越しに見る
空の色は例えようもなく
ただ切ないわ
誰かの煙草の匂いを
敏感に察して
すぐ不機嫌になる純真は
本当にアタシのものでしょうか
厄介なことになった
こんな筈じゃなかった
君とアタシの接点なんて
ほんの些細なものなのに
ここまで進んでしまって
もう戻れるわけないよね
痛いくらい見つめるから
アタシは君のものかも
君が好きなあのバンドの
何がいいかも分からないのに
君のことは好きだって
すぐに分かったの
「この問いだって本当は簡単なこと」
『神様の意地悪』