イリュージョン

イリュージョン

まだ途中ですがコメントもらえると嬉しいです。

登場人物

イリュージョン【裏の反乱軍】


カイト
18歳
黒い髪
いつも黒に白の線が入ったジャージ
格闘技で世界大会レベルだと言われたが大会には一度しかでてない
その大会を最後に受験のためやめる
「どうせ、負けるのが怖くて逃げたんだろ?」


レイ
18歳
茶髪
やる気になると髪をうしろでくくる、
どこにでも侵入でてしまうほどの技術の持ち主、
パソコンを操る
「いつか何か始めるぞ」


ショウヘイ
18歳
まじめチャラ
メガネくん
すべてを頭の中でシュミレーションしてから口に出す
「全部見透かされてるみたい」


サナ
18歳
黒髪のロング
かわいいってか美人
ミスコンでダントツ優勝それにより友達から白い目で見られている
「絶対ナルシだよね」


ユウ
15歳
地味
いつもフード
とにかく地味
目立ちたくない
「あんな奴いたっけ?」


タイガ
15歳
茶髪の天パ
黒い服
こうなるんじゃないかと思ったらそうなる自分が怖い
「え、きもい」



マリン
16歳
黒いセミロング
メガネちゃん
海外ならすでに大学合格レベル
見ればわかる
「ガリベン」


シユウ
16歳
背が低い
茶色いセミロング
なんでもだまされる
いつもだまされることから人間不信
「また騙されたんだって」

 スタート  ~レイ~


いつも通りの一日だった。


誰とも話さなかった。


誰ともかかわらずただ一日過ごした。


そんな一日も終わりを迎えようとしている。


最後の30分は俺にとっての至福だ。


この瞬間だけ俺は生きてる実感がある。


電源が切れることのないパソコンの暗くなってしまった画面をマウスを適当に動かして明かりをつける。


そこには先ほどと変わらない黒い画面に白い文字が無数に並んでいた。


一番上には『イリュージョン』の文字。


内容はチャットを中心とした情報交換の場のようなものだ。


建前上は。


本当はなにか世界レベルに優れていることがありそれによって人生が悪い方向に向かってしまったみじめな俺みたいな奴らの唯一の居場所だ。


メニューからチャットの文字をクリックする。


チャットの画面に移動してキーボードを叩く。


『ばんわ』


文字が並ぶ。


最初の頃は『今晩も来させてもらいました』とかなんとか片っ苦しい事を書いてた気がする。


まあ、もう2年くらい前の話しだけど。


『おせぇ~~~~っっっっ』


すぐに返事が返ってくる。


カイトだ。


こ特にこの時間は決まってる。


こにくる奴なんて決まってる。


カイトとかショウヘイ。


『かわったことあった?』


ショウヘイが俺に問いかける。


もちろん『なにも』と返す。


『あたりまえだよなぁ~』


『そうそう』


『俺たちはそういう人間なんだよ』


『悲しいねぇ~』


悲しいと言いつつきっとそんなに悲しんでない。


もう慣れた。


それは三人に共通している。


もうこの世界に慣れた。


飽きた。


退屈になった。


やりたいことはなくなった。


やりつくした。


悲しいとか淋しいとかいう感情もどこかへ消えた。


『そろそろ動かねぇ?』


『あれ?カイトそろそろ我慢の限界?』


きっとショウヘイはこの文を打ちながら笑ってるだろう。


『限界寸前ってかんじ。で?どう?そろそろ開始しよぜ!』


カイトが何をしたいのかはすぐ分かった。


『俺はいつでもいい』


そう


俺はいつでもいい。


今日始めるって言っても別に戸惑わない。


『僕もいいよ』


俺とショウヘイのその言葉で俺たちの計画はスタートしたんだ。

メンバー募集

 『メンバー募集』



ど~も


管理人です。


ってか管理人達です 笑


いきなりですがこのホームページをご覧の方へお知らせです。


俺たちそろそろ動き始めるコトにしました!


カッコよく言うと組織を結成します。


この間から言ってた通り俺たちみたいな能力を持った奴らが集まれば何だってできるはず。


ってことで目標は二度と俺たちみたいなみじめな思いをする奴を出さないよう俺たちの存在を世界に明確にし、尊敬させること。


能力のあるものがなぜ否定されなければいけない?


そんなわけない。


きもい?パソコンおたく?がり勉?ナルシ?


違うのになぜそんなことを言われなければいけない。


もしかしたらわかってくれる奴がいるかもしれない。


でも、それは社会に出てから。


俺たちみたいな学生は必ずしも認められるわけない。


どちらかというと、…認められない。


それどころかいじめられる奴まで出だした。


俺たちは生まれながらに天才的な能力を手に入れたんだ。


どうしてそんなことにならなければいけない。


持ちたくてもった奴はごくわずかだろう。


普通の人間になりたいなんて思ったこともあるでしょう。


でも、


それがダメならこの能力を生かすほか俺たちが生きていく、


生きる幸せは正直ありません。


と、いうわけでメンバー募集します。


メンバー希望は氏名、年齢、住所、連絡先、能力を書いてメッセージボックスにコメントよろしく。


みんなの勇気は世界を変える。


俺たちにはその能力がある。






『レイ、カイト、ショウヘイ』さんが書き込みをしました。


コメントをしましょう…

結成 ~カイト~


流石レイ。


昨日の今日でもう広告作り終わってやがる。


黒い画面に白い広告文。


いや、誘惑文って言うべきか。


何人集まんのかなぁ~…


正直不安だ。


言い出したのは俺。


責任は俺にある。


俺はパソコンに向かってフッと笑ってベットにダイブした。


そこらじゅうに散らばった服や本。


汚いなんて言われるが俺なりに機能的な配置にしてある。


わかる奴はいないだろうけど。


ぐるっと部屋を見渡すと見えるのは昔の写真とか大会参加の申し込み書。


全部捨ててやりたい。


もう大会になんて出ない。


決めたんだ。


…でも


馬鹿どもは大会にシードで出場してくれと資料と申し込み書やら名刺やらを送りつけてくる。


はぁ~とため息をついて目を閉じる。


早く始動したくてうずうずする。


今日は日曜日。


俺たちのような奴らは日曜日には必ずって言っていいほどこのページを見るだろう。


と、いうことは今日でメンバーになりたい奴はみんなメッセージを送ってくるはずだ。


今日にかかってる。


小学校の頃、発表会の舞台裏で自分の出番がまだかまだかと待っているように心臓がはじけてしまうのではないかというほどバクバク動き出す。


ただ機械的に生活する毎日がもうすぐ変わる。


楽しみ


それが一番に浮かぶのが現状だ。


楽しみなんてこの数年思ったこともなかった。


こんなに笑ってしまうものだったっけ?


笑ったのなんかいつぶりだ?


忘れてた。


ピコッと音がしてチャットが更新される。


レイだ。

『三人!三人集まった』


時計はいつの間にか15時を指していた。


どの位こうしていたんだ?


もう時間感覚がない。


そんなことより『三人』という言葉が頭の中でグルグルグルグル回り出す。


集まったんだ。


今は三人かもしれない。


だが、まだまだ集まるだろう。


俺たちみたいな奴は同じ場所に集まる。


それが…ココだ。


『詳細送る』


またピコッと音がしたかと思うと更新され、更にメールが届いたことを知らせる音が鳴った。


すぐにマウスを手にとって受信ボックスを開く。


もちろんレイからだ。


『大会について』なんて文字が嫌ってほど並ぶ。


それに舌打ちをしてすべて消去する。


『重要』の受信ボックスをクリックするとたった一通の新着メールが映し出され、『メンバー希望者について』という件名のメールを開く。


そこには三人分の個人情報が書かれていた。


俺は画面を見ながらまた心臓の鼓動が速くなるのを感じた。


『以下三人


   名前 ユウ
   年齢 15歳
   能力 ぼくは人の印象に残らない顔です。
      だから今までそれを利用して誰と関わることも無く生きてきました。
      正直辛いです。
      小学生の時友達をいくら作っても次の日になれば「君、誰?」とか「はじめまして」って言葉が返ってきまし      た。
      それから僕は一人で過ごすようになりました。
    


   名前 サナ
   年齢 18歳
   能力 能力と言っていいのかわかりませんが私は確実にそれによって不幸になりました。
      私はかわいいそです。
      ミスコンでダントツ優勝してからあいつはぶりっこだと友達がいなくなりました。

   名前 タイガ
   年齢 15歳
   能力 未来予知。それが俺の能力です。
      こうなるんじゃないかと思ったらそうなる自分が怖い。
      


以上。』
 

イリュージョン

ありがとうございます。

イリュージョン

何らかの能力を持つものが集まり結成された『イリュージョン』またの名を『裏の反乱軍』 彼らが恨みを抱くのは… 社会 彼らは自分の能力とどう立ち向かうのか

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-18

Copyrighted
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Copyrighted
  1. 登場人物
  2.  スタート  ~レイ~
  3. メンバー募集
  4. 結成 ~カイト~