悪い事をした気もしなくもない。

恋ってアレでしょ?
氏んだり頃したりするやつ。

ホント
よ○ばちゃんの言う通りだと。

休出した挙げ句
キツイの押し付けられたりした
今日の日でしたが

別に良くは無いですけど
まあ
赦しますよ。

で、
お昼休みが
先方の都合で2時間以上
空きまして

私は
近場の運動公園を
ジャージに着替えて
黙々と走ってました。

ちな
何も塗ってない
家から持ってきてた
トーストと茹で卵とメカブ1パック

しか
食べず

しかも
食べたらすぐさま
準備運動をして
走ってました。

今日はお天気も良くて
もはや暑いくらい。

少年サッカーでしょうか
保護者達も
なにやら
本来はこの運動公園の
ランニングコースである外周に
おしゃんな
アウトドア用の
しかも嵩張るタイプのテーブルやら
トロッコみたいなのか
拡げまくってて
迚も真艫にはもう走れません。


なので
ちょっと走りづらい場所なのですけど
薄暗く緑の濃い方を
走ってましたら

高校生か大学生くらいの男女が
抱き合って
口を押し付け合っていました。

私は悟空と同じ考えを持つタイプ
なので

やだあ生臭〜い

とは思いつつ
本能に忠実過ぎるままに
公序良俗に反する
勝手な行為をしているのは
向こう!

と断定し
私は
そのまま
その真横を駆け抜けました。

たしかに運動公園ではあるが
何の運動をするつもりなのか。

やめてやめて。

向こうも一瞬
ギョッとした目線を浴びせてきましたが
私の存在などより
互いの性欲を優先したらしく
そのままでした。

そして10分ほど経ち
そのまま
うすぐらコース二周目に突入

まだ居る!!

しかも
なにか
ますます
いやらしくなってきてる感じ!!

私はそう感じましたが
向こうにしてみても

また来たっ!!

と、いう
感じでした。

あのさー
場所変えなよ。

私は譲らないよ。

そして
3周目

このコース一周のの距離と
今日のお昼休みの時間なら
最低でも8周はしたい。

譲らない!!

たとえ
まぐわいが始まっていたとしても
けして譲るものか。

そう決意を新たにし
加速する3周目

すると
あれ?
茂みになにか・・・

お財布です!!

今季二度目!!!

しかも
結構入ってる!!

こんなとこ
あまり来る人もいないはず

しかも
これ
全然汚れてないから
まだ新しいよ、きっと。

落として間もない感じ。

男モノです。

これ
ひょっとして
あの爛れたカップルのじゃ?

どうします?!

これ
声を掛けた方が良いかな、
迷うなぁー!!

とりあえず
嘘を付かれないよう
中身を確認

流石に此処で名前は伏せますが
中に入っていた
交通系ICカードに
記されたイニシャルは

H•I 18歳

しかも
2024/7/まで
刻まれた学生?定期の刻印。

まだ
何ヶ月分も残ってる・・・

こんなの
学生の金銭事情で落としたら
泣くに泣けないだろうなぁ

その親も含めて。

・・・

財布を
持っていたミニタオルに包み
タタタ
と走りXポイントへ突入

まだやってる・・・!!!

盛ってるなぁ!!!
色欲全開ですな!!!!


まあ
3回目で向こうも慣れて来たのか
私は
異次元の存在として
見えてはいるが
見えていない事にしよう、
とされてるみたいで
完全無視となり

近づいても
何の反応も示しません。

ので

とりあえず私も
もう一度
良い考えを浮かべ
ベストを纏めるべく

横を駆け抜け
四周目へ

うーん

どうしよう
なんか面倒くさいなぁ、もう。

あ、そうだ
公園の管理人さんが居る事務所みたいなの
あったから
そこに届けよ、と

コースを変えました。

で、事務所に到着。

そちらには
丁度
お昼休みで
ほとんど出払ってしまっているらしく

お留守番の
お婆ちゃんがお一人だけ

お財布を出して
事情を説明

『あら〜私そういうの判らないのよ〜
悪いんだけど交番とかじゃ駄目?』

厄介事には
関わりたくない、という雰囲気を
全開でお出しになっておられます。

いってみれば
私は完全に疫病神扱い。

ちょっと感じの悪いお婆ちゃん

歳を経てみな
丸くなる、と思うのは大間違い。

あっはっは

その反応に朗らかに笑い声を上げ

ならもう
ゴミ箱にでも捨てちゃいます?

と、
お伝えすると
びっくりしたような
表情。

そして
改めて四周目へ突入。

流石に
そのやりとりで
かなり時間を食ったので
もう居まいな、
と推察しながら
Xポイントへ差し掛かると

まだ
やってる!!

なんなら
ますますパワフルに
熱が籠もってきてる感じ!!

あっ、
まさか見られて興奮するタイブ?!


私は
その横を駆け抜ける刹那

イニシャルの本名を
相手に
聞こえるか
聞こえないかくらいの
声量で呟くと

男が
驚愕したような
目付きを。


で、
そのまま駆け抜け
スマホで検索し
最寄りの警察署までダッシュ

お昼休み時間の残り
で間に合うかどうか
ギリギリの距離。


おまわりさんには
もう時間が無い!
お礼とか要らない!!

とだけお伝えし

お財布を届けてきました。

もしあの時のエロガキで
こちらを読んでいるとすれば
ホントに感謝して下さいね!!

エロガキ!!
色魔!!
若造!!!
ドえろ!!

あー
腹立たしい。

青いので
ステッチとか解れてるのです。

心当たりのある方は
その運動公園から最寄りの
警察署まで。

悪い事をした気もしなくもない。

少子化問題の解決も
皆が思ってるより
ずっと間近なのかもしれません。

悪い事をした気もしなくもない。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-04-20

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