病床

いつからだろう。一年に一度か二度、お腹が張ってキューンと締め付けられるような痛みが出る。そうなるともう立っていられなくなるくらいで、前屈みに座り込まないといけない。なのに一晩寝ておきると、
「あれは全部嘘でした」
と言わんばかりにケロっと治っている。そんなものだから気にしていなかった。頻度も一年に一度や二度だったし。
七年くらい前に、その症状は血便を伴って現れた。あまりの激痛と見た目にもわかる血便。〖大腸がん〗という文字が頭に浮かんだ。病院でもそれを疑い大腸カメラをやる事になった。
結果、大腸に異常はなく、悪性の胃腸炎ではないかと其処へ落ち着いた。次の年もレギュラーの痛みはやってきて、そして一日やそこらで何処かへ消えていく。そんな事を毎年のように繰り返していたのだけど、昨年の秋あたりに今年度の痛みがやってきた。そしてまた去って行った。そう思っていた一週間後にまたやってきた。一年に一度二度なものがひと月に二度は少し変だなと思った。それからはひと月のうちに三度程の頻度となり、痛みが三日続く事も現れ、これは最早なんか違う病気だと思い受診。
「用を足した時なんかに大腸がね、大きく動くから、そういう時に痛みを伴うのだと思うから。痛み止めを出しておくし薬を持ち歩き、痛みが出たら直ぐに服用して」
というのがその内科胃腸科の先生の弁。
その一週間後にまた激痛。それが四日続いた夜、下腹部に出てはいけないものがあった。先の病院へ行き、それを述べると、あっさりとヘルニアだから外科へ行けと言われた。あの時、エコーとかも撮ったでしょ?もしかしたらジャンルが専門外の事ははなっから考えにないのかしら?
総合病院の外科へかかり、明日の手術に備え、入院し病床にてこれを書いております。
全身麻酔で行われる手術。そのまま目覚めないのならそれでもいいのかも。

病床

病床

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-04-03

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