「雪待ち雀」

 白雀(しらすゞめ)…月の零れ日したたる樹の下で眠る
 雪は湖には降れどもまだ此処には来ず
 懐かしい月のかけら…雪を待つ
 瑠璃のかなしみ螢蔓(ほたるかずら)に絡まる(をみな)
 水底の瞳は物を映せど何も見ず
 遠く誰かの落した羽を
 紅い唇に袂とひとつに咥えてる
 鏡の虹を砕いた跡に
 (いと)(かな)し姿を想ふ
 白雀…朴念仁を装いて
 心は切に雪を待つ
 心は切に雪を待つ

「雪待ち雀」

「雪待ち雀」

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-03-27

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