花いちもんめ

ホラーのなりそこないファンタジー的な作品になってしまった・・・orz
なんと中途半端な・・・。

勝ってうれしい はないちもんめ

負けてくやしい はないちもんめ

あの子が欲しい

あの子じゃわからん

この子が欲しい

この子じゃわからん

相談しよう!そうしよう!

き~まった!き~まった!

○○ちゃんが欲しい

△△ちゃんが欲しい

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少女は走る。私たちには見えない何かから逃げる。

無数の手が彼女をつかもうとする。

口ずさまれているのは花いちもんめ。それが彼女の恐怖を高める。

少女は捕まる。無数の手によって。
そして少女は暗闇に引きずり込まれた。そのあとに残されたのは
1枚の札とお守りだけだった。


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私不知火亜梨の幼馴染兼親友の波崎真悠が昨日から行方不明である。 
真悠は、神社の娘で巫女さんである。そして真面目なので家に帰るなんて
そんなことしない。ありえない。
私は昨日一緒に帰れなかったことを後悔していた。
何かの事件に巻き込まれたのかもしれない、でも、もしかしたら家出かもしれないし、あたりを探してみよう、そう決めたのはその知らせを聞いたすぐあと。

そして今はあてもなく真悠を探している。

よく行くファストフード店やお店、ちょっと遠い公園、駅周辺、いろいろ歩き回った。だけど、どこにもいない。

本当に事件に巻き込まれた?そんなこと考えたくない。ぼーっと歩いてるといつの間にか真悠の家の神社についていた。真悠の家は私の家のとなりで、古い神社。狐の神様が祀ってあると真悠からいつか聞いたきがする。真悠の家系はその狐の神様に使えていたらしい。

ふらっと入ったが、私はここに居る気がした。そうしたら、すぐ見つかるはずなのに。歩いているとかさっと音がした。足元に目をやる。
これは、御札?
となりには、真悠のお守りが落ちている。真悠のお守り、もしかしたら手がかりになるかも、そう思い、手を伸ばす。
お守りに手を触れた瞬間、それから光が放たれる。それは一瞬の出来事で、避ける暇もなかった。
そして視界が白く染まる。
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勝ってうれしい はないちもんめ

負けてくやしい はないちもんめ

嫌な雰囲気を感じて目を開く

あの子が欲しい

あの子じゃわからん

このうた、花いちもんめ?

この子が欲しい

この子じゃわからん

歌のする方を見て目を見開く

相談しよう!そうしよう!

そこには不気味なものと真悠がいたのだ

き~まった!き~まった!

真悠ちゃんが欲しい

よくわからないが、真悠がピンチだ、助けなきゃ!
何も考えずに真悠の方へ突っ込んでいく。手を掴んでそこから走り出す。
「亜梨?!」
「いいから、早く!!」
走り出したはいいがどこへ行けばいいかもわからない。うまく走れていない真悠をひっぱているせいか思うように走れない。後ろを振り返ってみれば、わけのわからない人のようなものが追いかけてくる。本能的に捕まってはいけない気がする。
「真悠!あれ何?!」
「あれは、子供の霊みたい。」
「なんで、あんなもんに追っかけられてるの!」
「あの子達霊力取り込もうとしてんだよ」
後ろから声がする
「巫女の女を置いていけ」
「…連れてる女もいい霊力だ」
「あいつも取り込めば私たちは…」
「捕まえる。」

真悠が驚いたような顔をしている。私も?
「亜梨逃げて、私はいいから!!」
「私は真悠のこと助けに来たの!おいてくなんてできない!」
「逃げて!!!」
いつの間にかはなされた手で突き放される。
「亜梨は、ダメ。」
真悠は亡霊のもとへと歩んでいく。
亡霊は真悠を捕まえる。
真悠が、まゆが死んじゃう!
死なせたくない…!

手を握り締めた瞬間拾ったお守りから光が発せられる。
その光に当たると亡霊が消える。光のあたる部分だけ。でも、その向こうに
なにか黒い物体がある。亡霊の実体だろうか。
さっき落ちてた御札、あれを貼れば行ける?亡霊の方へ突っ込んでいく。
亡霊を突っ切ったときとても気分が悪くなる。だけどただひたすら突っ切って
黒い物体のもとへたどり着く。ビリビリっと何かにあたった気がするのだけど
突っ切った。黒い物体はなにか気味の悪いものに守られているような気がした

「娘、それに触れなさい。」

ふと誰かの声がした。

「触るな!!!」

一人のような、大勢のような高いような低いような声が耳に届く。

「早くしなさい」

触れれば、どうにかなる・・・?
どうにでもなれ!!!
黒い物体に手を伸ばす

「やめろおおおおおおおおお!!!!!」

光が放出される。それと同時に亡霊が奇声をあげて消えていった。
ふと、誰かのぬくもりに触れた気がした。

そうだ、真悠!!

真悠の方へ駆けていく。
「真悠大ジョブ?!」
「うん、大ジョブ、ありがと亜梨」
「真悠のバカああ」
「え?!」
「あんな時に逃げてなんていうんじゃないの」
「…亜梨は捕まっちゃダメだから」
「どういうこと?」
「戻ってからね」
そう言って私の手を引っ張る。
光に包まれ元いた場所に戻ってくる。
なんだか、つかれたなぁ…。
そのまま気を失ってしまった。
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目を覚ますとそこは真悠の部屋だった。
あたりを見渡すけど真悠の姿は見当たらない。
するとガチャっとドアが開き入ってきたのは真悠だった。
「あ、起きた?大ジョブ??」
「え、うん。私どうしたの?」
「ちょっと、霊力使いすぎちゃっただけみたい」
「え、霊力?」
「あのね、亜梨は、ここで祀ってる狐の神様、翡翠様の子孫なの」
「へ?」
「その証拠に、頭触ってみてよ」
「え、う、うん」
狐のしかも神様の子孫とか絶対間違いだ
言われたとうりに頭を触ってみる。
何もないだろ・・・ん?なにか、触った気が…
形を確認する。な、なにこれ
「狐の…耳?」
「うん、ちなみに髪の色も銀色しているよ」
「はぁ?!」
「大ジョブ、生活には支障をきたさないようにできるから」
「そんなこと言ったって…。」

私、亜梨のこれからはどうなってしまうんでしょうか・・・。

花いちもんめ

花いちもんめ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-17

Copyrighted
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