かき捨て
臆病もここまでくるとただの自己中だな
「資格がない」とはこれまた言い訳がましいな
かいては捨てての繰り返し
長い長い手紙のようだ
きみに似てる人を見つけたよ
声まで似てるってことはそうそうないね
見終わって、そうでもないって気が付いて
素知らぬ顔でズボンを履きなおすとき
ぼくは本当にひとりだ
ほしのような言葉たち
集めては散らかしての繰り返し
汚い消しあとだらけで、二度と白紙には戻らない
中途半端はうんざりだ
でも、はっきりさせるのはもっと恐ろしいから
またかいては捨てての繰り返し
宛名のないはがきのように
疑問になってかえってくる
かき捨て