「疲弊」
からだの中の震える針が
あまりに細く鋭くなりすぎて
とうとう我身を傷つけ始めた
震える針はかたまり
黒い銀色の瞬き花火
その莟は咲かず 落ちず
眼は塞がれたまま
ずっと夢の白泡に逃げて
人差指の第一関節と第二関節の間を頻りに噛んで
着込んでくたびれたてろてろシャツの襟元へと顔うづめ
鼻で呼吸
喋るべき口も噤んで
永遠に落ちない瞬き花火
火が
燃え盛ることも無く
何故泣く?
あまい泪の
自然とあふれる
「疲弊」
からだの中の震える針が
あまりに細く鋭くなりすぎて
とうとう我身を傷つけ始めた
震える針はかたまり
黒い銀色の瞬き花火
その莟は咲かず 落ちず
眼は塞がれたまま
ずっと夢の白泡に逃げて
人差指の第一関節と第二関節の間を頻りに噛んで
着込んでくたびれたてろてろシャツの襟元へと顔うづめ
鼻で呼吸
喋るべき口も噤んで
永遠に落ちない瞬き花火
火が
燃え盛ることも無く
何故泣く?
あまい泪の
自然とあふれる
「疲弊」