三分間

 それは不意に訪れる
 するりと脳に入り込む
 
 あたりまえの三分間
 あっという間の三分間

 ふやけて のびた カップラーメン
 うかれた おれの のうみそみたい

 捨てるか食べるかはっきりしろよ
 捨てるか食べるかはっきりしろよ

 それは不意に終わりを告げる
 そして不意に蘇る

 スープ すって ふえたヌードル
 まるで おれの ただれたせいき

 捨てるか食べるか、はっきりしなきゃ
 見ないふりにも限度あるから

 あたりまえの三分間
 あっという間の三分間
 
 別になにするわけでもないのさ

三分間

三分間

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青年向け
更新日
登録日
2024-03-09

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted