淑女
銀のカーテンに遮られるように
押し黙って
わたしから溢れようとする
魂を抱き寄せても
すり抜けていく
水のような
感情を
言葉にするのは許されていない
ラプンツェルのように
幽閉されて
高い塔で暮らしている気分だ
助けて、と手紙を出しても
求婚されるだけ
それでも手紙を書き続けているけど
すこし疲れてしまったのです
わたしは母親、貞淑な人妻
だけど本当は
白雪姫の継母のような女だから
他人のためだけに生きていたくない
淑女
銀のカーテンに遮られるように
押し黙って
わたしから溢れようとする
魂を抱き寄せても
すり抜けていく
水のような
感情を
言葉にするのは許されていない
ラプンツェルのように
幽閉されて
高い塔で暮らしている気分だ
助けて、と手紙を出しても
求婚されるだけ
それでも手紙を書き続けているけど
すこし疲れてしまったのです
わたしは母親、貞淑な人妻
だけど本当は
白雪姫の継母のような女だから
他人のためだけに生きていたくない
淑女