「クズを実況してみた」(1:1:2)
お手数ですが、利用規約(別ページ)を確認の上、ご使用ください。
「クズを実況してみた」
◆登場人物(1:1:2)
◇実況ちゃん 男女不問
実況担当
◇マナ教授 男女不問
クズの専門家 解説担当
◇クスオ 男
今回のクズ
◇カノコ 女
クズの彼女
※男女不問の2役は一人称「私」ですが変更可。その他、語尾改変や、ストーリー展開を変えない程度のアドリブ可。
◆上演時間 20分~25分
◆◆◆本文
実況:こんばんは!
クズが大好きなあなたの為に、いろんなクズをご紹介する、クズ実況のお時間です!
私は実況を担当します「実況ちゃん」です! よろしくお願いします!
今日は解説にゲストをお呼びしております。
クズ研究の専門家でいらっしゃいます、マナ教授です。今日はよろしくお願いいたします。
教授:よろしくお願いします。
実況:高名なマナ教授にお会いできて光栄です。教授は長年いろんなクズを研究してこられたんですよね?
教授:はい、クズのことならまかせてください。
実況:あ、実は私も最近クズに出会ったんですよ!
教授:なるほど、どんなクズですか?
実況:えっとですね……
「自分は親孝行したいタイプだから、自分と結婚するなら、親と同居して、将来的には介護をしてもらわないとダメだよ? がんばれる?」
って言われたんです。
……付き合ってない人から。
教授:なるほど、付き合ってなかったんですね。
実況:はい、付き合ってなかったです。
教授:うーん、クズ度、75点ですね。
実況:あー100点満点中75点ですかー割と高いですね。
教授:いえ、千点満点です。
実況:え? ってことはだいぶ低くないですか?
教授:解説しますと、このケースは「クズ」ではなく「バカ」に分類されます。
本物のクズは、最初は優しく、耳障りのいいことを言って、結婚や妊娠など相手が逃げられない状態を作ってから、手の平クルッします。
実況:……なるほど。
教授:実際、実況ちゃんに被害はなかったんですよね?
実況:そうですね、あ、これヤバい奴だと思って、距離を置くようにしました。
教授:距離を置く……ねぇ……ブロックを強くお勧めします。
実況:あ、わかりました。なるほど、勉強になります。
あ、そろそろ始まるようです。
本日ご紹介するクズは、「クスオ」さんです。
同棲中の彼女の「カノコ」さんとの会話から、クズを実況していきたいと思います!
それでは、教授! よろしくお願いいたします!
教授:はい、こちらこそ、よろしくお願いします。
★(場面転換)
カノコ:ちょっと話あるんだけど
クスオ:え? 後でいい?
カノコ:ダメ。
クスオ:じゃいいよ、何?
カノコ:ちゃんと聞いて?
クスオ:聞いてるじゃん
カノコ:スマホ置いてよ。
クスオ:別に、スマホ見ながら聞けるし。
★
実況:うーん彼女さんがなにか話したいことがある様子なのに、クスオさんはスマホから目を離しませんね。やっているのはゲームでしょうか?
教授:スマホから目を離さない。これもクズによくある傾向です。
実況:でも、された方は気分悪いですよね?
教授:そうですね。ですが、クズには「相手の気持ち」とかないですから。
むしろゲーム中なのに「話を聴いてやってる俺、優しい」と思っていますね。
実況:うわー、さすがクズですねー。では続き行きましょうか。
★
カノコ:もー、ちょっと! ゲームやめて!(スマホを取り上げる)
クスオ:おいちょっとなにすんだよ! あとちょっとでクリアだったのに!
カノコ:……先週の土曜日どこ行ってた?
クスオ:え?
カノコ:いやだから、先週の土曜日
クスオ:別に
カノコ:別にじゃなくて、どこにいた?
クスオ:別に、普通に友達の家?
★
実況:おやこれは……なにか後ろめたいことがありそうですね?
教授:クズは、後ろめたいことがあるときは不機嫌そうに「え?」とか「別に」と返答しながら、うやむやにする方法を考えています。まあだいたい何も思いつかないんですけどね。
実況:普通に友達の家?と疑問符つくのもおかしいですよね。
★
カノコ:私が仕事の帰り道に変な人に絡まれて、とりあえずコンビニに避難したけど、怖いから迎えに来てくれない?って言ったら、出かけてるから無理、って断ったよね?
クスオ:しかたないじゃん……男友達との付き合いとかあるし
カノコ:サオリさんって男なの?
クスオ:……え?
カノコ:サオリさんから聞いた。
クスオ:え?
カノコ:3か月前から、つきあってるって。
クスオ:別に、つきあってない。一緒にゲームとかしてただけ。
カノコ:サオリさんから「いつ別れるんですか?」って聞かれた。
「もう別れる方向で話してるってほんとですか?」って
クスオ:え、いや別に……
カノコ:別に、何? ……もうホント、信じらんない。
★
実況:これは……どうやら「浮気」ですね。
てか、男友達と遊んでたという嘘をついた時点で、真っ黒だと思うのですが。
教授:基本的にクズはですね、一回彼女にした女は、永遠に自分を好きでいてくれると信じてるんです。
実況:え? そうなんですか? なんでそう思えるんですか?
教授:それが、その根拠のない自信がどこから来るのかのメカニズムは、まだはっきり解明されていなくて、研究者の間でも意見の分かれるところなんです。
なんにせよ、クズは浮気しても彼女は最終的には許してくれる、と思っているので、繰り返す傾向にあります。
実況:はー……クズですねぇ。
★
カノコ:もう、浮気しないって言ったじゃん。誓うからって。
クスオ:……
カノコ:なんとか言ってよ。だんまりはずるいじゃん!
クスオ:だって何言ってもどうせ怒るじゃん。
カノコ:浮気するからでしょ!?
クスオ:だって……俺は浮気したと思ってないから、怒られても、よくわかんないし
カノコ:は?
クスオ:俺的に浮気って「他の女に気持ちが行くこと」だから。
サオリとは恋愛って感じじゃなくて、お互いにストレス解消のための娯楽的な?
カノコだってジム行くじゃん?
イケメンのトレーナー居たー!とか言ってたじゃん?
俺が浮気してるなら、カノコも浮気してることになるけど?
カノコ:は? 意味わかんないんだけど。浮気とジムがなんで一緒なのよ!
少なくともサオリさんは、そう思ってないよ?
私と別れてサオリさんと付き合うって約束したって言ってたけど? ほんと?
クスオ:えー? 言ったかな? 覚えてない。
まあ仮に言ったとすれば、なんとなく雰囲気でちょっと言っただけで、ただの社交辞令的な?
サオリもちょっと盛り上がっちゃっただけじゃね? ちゃんと俺から言っとくから。
そもそもさ、サオリに気持ちがあるなら、カノコの所に帰ってくるわけなくない?
だから、本気では言ってないって!
★
実況:うーん? 本気じゃなければ浮気じゃない? どういうことですかね?
ちょっと彼が何を言ってるんだかわからないんですけど、教授、解説できますか?
教授:解説もなにも、彼はこれを本気で言っているからタチが悪いんですよ。
おそらくこの彼にとって、このカノコさんは「本命」なんでしょう。
「本命」の女と「遊びの女」を明確に分けるのがクズの特徴です。
そしてそれを悪いということが理解できてないんですね。
実況:はーちょっと理解できないです。
★
カノコ:は? 本気で言ってなければいいとか、帰ってくればいいってものじゃないじゃん?
浮気されたことに代わりないし! いつもいつも自分の都合ばっかり……私の気持ちもちょっとは考えてよ!
クスオ:は? じゃあさ! カノコは俺の気持ち考えたことあるの!?
いつもいつもそうやってさ、俺のここがダメ、そこがダメって、怒ってばっかりで、常に自分が正しいです!って態度、どうなん!?
★
教授:出ました! クズの奥義「逆切れ」!
実況:な、なんか急に怒りだしましたね、彼。
……え、浮気してるの自分ですよね? なんで彼は怒ってるんですか?
教授:「逆切れ」の効果はですね、相手を委縮させて、自分の意見を通しやすくします。
相手が気が弱かったり、立場が下の人間に特に有効です。
なので、仕事上のパワハラや、家庭内のモラハラなどにもよく使われる手です。
人は怒鳴られると本能的に恐怖を感じ、つい、相手の怒りを鎮めようとしてしまいます。この心理を逆手に取った手法で、クズの定番手口ですね。
実況:はぁ……最低ですねぇ……
★
クスオ:てかさ、俺は傷つかないと思ってんの!?
俺だって色々我慢してるんですけど!?
カノコがいっつもなんか怒ってるから、いっつも家の空気悪いし。
帰ってくるのもすっごい気が重くてさ。
家ってくつろげる場所じゃないの? って悲しかった。
でもカノコのことが大事だから、我慢してた。
俺が我慢すれば丸く収まるんだからって。
ちょっと他の女に癒してもらわないと、壊れそうなレベルだった。
……もうこれ以上、俺を追い詰めないでよ……。
★
実況:うーん、なるほど。彼には彼で辛い思いがあったんですね。
彼女さんも、まったく悪いところがない、とは言い切れない、んでしょうか?
もう少し言い方とかを工夫してみたら……ほら、男は子供だから、女性が褒めて伸ばせ、って言いますし。
教授:何言ってるんですか、実況ちゃん。目を覚ましなさい。
彼の悪びれない堂々とした態度に流されてますよ。
よく考えてください。彼の理屈めちゃくちゃですから。
実況:え? ……は! 言われてみれば! さりげなく浮気したのを彼女さんのせいにしてますけど、悪いの自分ですよね?
教授:クズには罪悪感というものがありませんから。常に自分が正しいと思ってるんですね。
で、堂々と持論を述べられると、相手はまるで、自分が悪いかのような錯覚におちいることがあります。
彼女さんが取り込まれないといいですが……
★
カノコ:それは……私も、言い過ぎたことはあったかもしれないけど……
そこは話し合えばよかったんじゃないの?
私が話し合いしたいって言うと逃げるくせに、浮気するのおかしいよね!?
クスオ:(わざとらしいため息)……浮気浮気って……
もういいよ! 浮気って言葉使いたいならいいよ、それで。
で、浮気した最低な奴って俺を追い詰めて、なんか解決する!?
俺が傷つけばカノコは嬉しいの!?
カノコ:傷つけたいわけじゃなくて! まずは浮気したって事実を認めてもらわないと、これから先の話もできないじゃん!?
クスオ:言っとくけど、誘ってきたのサオリの方だから。
で、普通なら断ってたけど、カノコに毎日毎日なんやかんや責められてストレスがたまってたから、そうなった。
だから、俺を追い詰めたカノコも悪いし、彼女いるってわかってて誘ってきたサオリも悪いし。
ああでも! 俺だけが悪いんですよね? 俺がクズだからいけないんですよね?
カノコ:………
★
実況:え、俺だけが悪いですよね? 本当にサオリさんの方から誘ったのかもわからないし!
彼の言い分、なんだか聞いているこっちがイライラしてきました。口を縫い付けたいです。
教授:そうですか、実況ちゃんは優しいですね。
今奥義が2つ出ました。一つは「責任転嫁」 責任を彼女さんと浮気相手に転換して自分の責任をうやむやにしようとしています。ただの言いがかりであることが多いです。
もう一つは、「開き直り」です。「俺はクズだから」と先に言えば、何をしてもいいと勘違いしているクズは多いですよ。
実況:わぁ、恐ろしいですね。てか教授は、どんな怖いお仕置きを考えているんでしょうか?
教授:それはちょっと放送に載せられませんね。
次の言葉はおそらく「俺が悪いですよ、ごめんなさい。これでいい?」ですね。
実況:え、わかるんですか?
★
クスオ:あーはいはい、わかったわかった、俺が悪いですよ!
ゴメンナサイ。これでいい?
カノコ:………(ため息)
もういい、別れよ?
サオリさんと付き合えばいいじゃん!
クスオ:はあ、なんでそうなんの?
意味わかんない
カノコ:意味わかんないのはこっちだよ。
付き合って2年の間に3回浮気されたら、さすがにもう疲れた。
クスオ:もーちょっと……カノコってば、なんでそう極端から極端に走んの?
ヒスるなって! 落ち着けよ!
★
実況:おー! 彼女さん、別れを口にしましたね。いいぞ! さっさと生ごみに捨てちまえ!
教授:粗大ごみかもしれませんね。
しかし、彼は、彼女の一時的な感情の高ぶりのせいにしようとしていますね。
クズと付き合っている彼女は、往々にして、洗脳状態にあることが多いのですが、ちゃんと別れられますかね?
実況:いや、絶対別れて欲しいです! 頑張れ! 彼女さん!
★
カノコ:わたしは冷静だよ。別れる。もういい。
サオリさんにも別れたからどうぞって連絡しとくね。
クスオ:いやいや、どうぞって、俺、モノじゃないし!
そもそもサオリのことタイプじゃないし!
人の彼氏と寝るような女嫌いだし!
カノコ:へぇ、そうなんだ! でも、サオリさんには好きって言ったんだよね?
私と別れて付き合うって言ったんだよね? じゃあ責任とんなよ。
私はもういいから。
……2年間、なんだったんだろう。なんでこんな男と付き合ってたんだろう
もう、疲れた。
クスオ:待って、ちょっと待ってよ、俺の話も聞いて?
よく考えてみろよ、俺と別れて、他の男と付き合ったとしてもだよ?
どうせ男はみんな浮気するよ?
言ってないだけで、みんなやってるって!
逆に色んな女と付き合ってみて、初めて「ああ、やっぱりこの子しかいないな」ってわかってくるわけ。
女だってその方が自信もてるじゃん? たくさんの女の中から自分が選ばれた、って。
だから、浮気イコール悪!ダメ!って決めつけないで、柔軟に考えてみて?
すぐにキーキー言われるとこっちも萎えるしさ、それくらい「したかないなぁ…」って流せる寛容さがあるのが、本当のいい女じゃん?
0:★
実況:柔軟……? 寛容……?
この男何言ってるんですか? やっぱり、ちょっと、この男の口、縫い付けてきます!
教授:待ちなさい実況ちゃん。あのね、これはクズの奥義、「主語のすり替え」です。
2人の問題なのに、「男」と「女」の問題にすり替えて、自分の問題をうやむやにする手法です。
しかも、いかにも一般的な常識のように語ってますが、彼個人に都合のいい価値観の押し付けにすぎないですからね。
実況:ほんとですよね。男はみんな浮気するなんてことはないです! 浮気を許すのがいい女でもないです!
リスナーのみなさま! そこ勘違いしないようにね! こいつがクズなだけなんで!
★
カノコ:ふーん、じゃ、きくけど、私が浮気してもいいってこと?
クスオ:は?
カノコ:だから、私が浮気しても、クスオは、最終的に私が帰ってくれば気にしないってことだよね?
クスオ:……それは違うくない?
カノコ:どう違うのよ、そういうことでしょ。クスオが言ってるのは。
クスオ:え? カノコ浮気したいの?
カノコ:したい、したくないじゃなくて、したらどう思うのかって話!
クスオ:それは、その時になってみないとわからないから、なんとも言えない。
カノコ:は? なにそれずるい。
★
実況:ずるいですねぇ。
教授:はい、また奥義がでました。「論点ずらし」ですね。
これもクズが好む手法で「彼女が浮気したらどう思うか?」という質問に対しては答えず、
「彼女に浮気願望があるのか?」という話にすりかえようとしました。
彼女がそこに気が付いて、論点を戻したのは賢明です。
実況:えらい! がんばれ! 彼女さん!
★
カノコ:もういい、クスオと話してても、無駄ってわかった。話したくない出てく。
クスオ:え、マジで、なんで?
カノコ:荷物まとめてくる。
クスオ:まって、ごめんて。
カノコ:………
クスオ:わかった、でも今日はもう遅いからせめて明日にしよ?
こんな遅い時間にカノコが外でるとか心配だから。
カノコ:……うーん
★
実況:おや、なんか、変な展開になってきました。
教授:ここはもう少し見守りましょう。
★
クスオ:ごめんて。今夜だけ、一緒に居て、お願い。
カノコ:………
クスオ:カノコ
カノコ:なに?
クスオ:(黙って抱きしめる)
カノコ:やめてよ。
クスオ:(ちょっと涙声で)ごめん、俺、ダメな奴で。でも、俺、カノコがいないとダメなんだ。別れるとか考えられない……
カノコ:………
クスオ:ねぇ、俺のこと本当に嫌いになった?
カノコ:………嫌いにはなれてないから、怒ってるし、傷ついてる。
★
実況:え、なにこの展開! ちょっと! ちょっと! ちょっと! 彼女さん? どうしたんですか? しっかりしてください!
教授:うーん、やっぱりこう来ましたね。
実況:え、予想通りなんですか?
教授:クズの最後の切り札は「情に訴える」です。泣き落としとか。
実況:そういえば、彼もちょっと泣いてますね。いや、泣ける立場じゃないですよね?
教授:さて、彼女さんは情に流されてしまうのか、上手く逃げられるのか?
★
クスオ:俺も本当に好きなのはカノコだけだよ。だから、もう一回、もう一回だけチャンスくれない?
カノコ:……もう、それも聞き飽きた
クスオ:やだ、俺は別れたくない! ぜったい別れない!
カノコ:……うーん。
クスオ:どうしたら、チャンスくれる? 土下座でもなんでもする。
カノコ:土下座とかいいから……じゃ、さ、来週の私の誕生日に、なんか私が喜ぶことを考えてくれたら……。
クスオ:(忘れてた)え? あ、ああ、うん、もちろん!
カノコ:もしかして忘れてた?
クスオ:いや…別に
カノコ:じゃ、来週の何曜日か言える?
クスオ:……木曜?
カノコ:(深いため息)
クスオ:あ、じゃなくて、水曜?
カノコ:火曜です! もういい! やっぱりなんも変わってないじゃん!
クスオ:そんなことないって、ど忘れしただけ!
カノコ:じゃ、なんか考えてくれてたってこと!?
クスオ:え? うん、もちろん……えっとほら、あれだよ……サイゼにでも連れて行こうかなーって。
カノコ:サイゼ?
クスオ:うん、だってお前サイゼ好きじゃん? 何食べに行く?って聞いたらすぐサイゼって言うじゃん?
カノコ:……サイゼ?
クスオ:うん、.いいよ、俺が出すから何でも食べて。
カノコ:サイゼ?
クスオ:うん、サイゼ……デザートもいいよ?
カノコ:ふーん、サイゼ?
クスオ:うん……なに? え、ダメ? じゃどこがいい?
カノコ:やっぱり別れる! さようなら! 永遠にさよなら!
クスオ:え!なんで! 意味わかんない! なんで? 待って! ねえちょっと待てって!
(遠ざかっていく二人の揉める声)
·
★
実況:いやー………まさかの、展開でしたねぇ。
教授:そうですね。
実況:ちなみにですが、この彼氏さん、一応、社会人です。
教授:でしょうね。
実況:サイゼ、おいしいですよね。
教授:そうですね、私も大好きです。でも、彼女の誕生日には……賛否はあると思いますが。
実況:なんにせよ、彼女さんの目が覚めたわけですから、サイゼバンザイですね。
教授:私もドリア食べて帰ろうと思います。
実況:ぜひドリンクバーも付けてください。
教授:いえ、ワインが安くて美味しいんで。
実況:そうなんですか? 今度飲んでみます!
それではそろそろお時間です! 来週もこの時間にお会いしましょう!
マナ教授、今日はありがとうございました!
教授:みなさま、くれぐれもクズにはお気をつけください。
世の中の彼氏さん「彼女が話があると言ったら、スマホを置く!」お忘れなきよう!
実況:おやすみなさーい! ばいばーい!
【完】
「クズを実況してみた」(1:1:2)