『一番近い人』

運命の話をして
夢物語でいいから


『一番近い人』


おやすみの前におでこにキスして
そのまま消えてしまう人
大人になれば分かるだなんて嘘
今も何にも分からない

膨らんだ胸を認識しながら
それでも見てはくれない
いつになれば貴方に届くの?
アタシはもう知ってしまったのに

別の誰かじゃ代替品にもならなくて
煙草の匂いのキスを待ち続けてる
馬鹿な夢を見ながら
今でも毎夜待ち続けてる

熱くなる身体の奥を
気付かない振りするなんて
貴方は酷い男よ
酷くて優しい最上の毒

このまま沈んでしまうなら
どうか最後は抱き締めて
嘘だって何だって構わない
欲しいと一言告げて



「最初で最後の恋は叶わない」

『一番近い人』

『一番近い人』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-02-23

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