短歌 「少女たち」

 6―2の ゆりの花より 愛らしい
 リップくすねる 君の袖口


 ざら紙のばす なまりいろした 階段で
 にてると思う 痣と紫陽花


「お名前は?」 小春日和に 焼かれた手
 隠すように 重ねられてる


 窓際の いちばん後ろで 見つめてる
 空席の子が 花曇りを

短歌 「少女たち」

短歌 「少女たち」

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-02-20

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