歌詞

※一部修正しました(2024年2月16日時点)


軽くなった身で
風にも舞う。
運命の出会いにも
さよならしたくて。



真面目な順番で
プレイリストは奏でる。
その端っこにない
あなたの名前。



待っていた信号。
恋しそうに
少し曇った空が
雨粒を拾い上げていく。



そうだったね。
指はスッと切れたから、
朝に冷たくなる
画面と胸に響く音。



無口で明るい。
何だろうねって、
思い出たちが写し取る。
足りていない語彙。



肩が触れて、
そっぽを向いた。
訊かれない道より
知りたい事を思って。



外したイヤホン。
独り言みたいな歌詞。
聴いていない人、
私より他人事の顔をして



唇に引いた色。
味のしないイタズラ。
涙目で撮るより、
幸せになれるって思えた。



広告のあの子かな。
そう呟くフレーズに
覚えた不快感。
正直な指先に冬が乾く。



味方になる君。
思い出して首を振る。
空っぽになるより
下手な選曲を欲したい。



だから舞う。
最初っから聴く。
甘く悲しい恋とか、
隠れる眼鏡を外して。



見つけてよ、
背丈の違う私。
同じに見えない顔。
何でも全部歌うから。



離れていく影。
曲間の静寂。
吐いても曇らない。
春に偏る気持ち。



軽くなれるよ。
心からそう誓える。
この目を見てよ、
君の欠片はそこにない。



進んでしまう。
だから
愛してしまう。
話題に咲いて、散って。



だから願う。
画面を胸に仕舞って、
さよならを繰り返す。
抑揚を効かせた



より下手な自作。
信号は変わった。
たった一歩で、
もう分かれ道。



感動にならないね。
だから好きだった。
あなたと名前。
振り返らずに、



いつもの小さな、私の寂しさ。

歌詞

歌詞

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-02-15

Copyrighted
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