異世界少女の物語 2話
桜舞う、異世界
「ん・・・。ふあぁ~あ。・・・あれ?」
ここはどこだろうか、そんなことを考えながら目を覚ます。体を上げると自分がベットにいることがわかった。5秒ほど考えて理解をした。
「あ~うん。成功はしたみたいですね。とりあえずここから出て早く探さないといけません・・・。」
そう思い地面に足をつける。庭に続く窓の前にたつ。またごうと足をあげる、のだが。
「あ、靴。」
思い直して、移動し、廊下に続くドアをそっと開けた。
「お目覚めになりましたか。」
目の前にはメイドが立っていた。
「え・・・えぇ。ありがとう。」
驚く様子もなくニッコリと微笑み返す。
「あちらの部屋にお待ちしております。どうぞついてきて下さい。」
「分かりました。」
ここは金持ちの家ですか・・・。早く外に行きたいのだけれど・・・。そう思いながらもお礼ぐらい言ったほうがいいかと無理やり納得する。
「どうぞ。」
メイドがドアを開ける。
「あ。」
「はじめまして。・・・何か?」
少女はじーっとマーティンを見つめていた。
「見つけたぁ!!」
「へ。」
少女がいきなり叫び、、マーティンは呆然とする。
「あ・・・あの・・・。えっと?」
「し・・・失礼いたしました。私は本田桜と申します。」
正座をしてぺこりと頭を下げる。日本式挨拶。といっても私たちの世界ではこんなことしないのだが。
「えっ。えと・・・日本人か?」
「そうですね。はい。一応日本人にあたります。」
「日本に魔法使い・・・。」
「魔法使いではありません。いろんな人に力をもらっているだけです。」
「どうゆうことだ?」
「私は別世界からきました。」
「別世界・・・。」
「はい。この世界の他に、たくさんの‘世界’というものが存在します。私は、その世界を管理する第1の世界からやってきました。」
「ふーん・・・。」
「さすがですね。マーティンさん。」
「え?」
キョトンとした顔になる。
「イギリスではやっぱりそうゆう不思議なことに驚いたりしないんですね。まぁマーティンさんだから特にというのもあると思いますが。」
「いや、そうじゃなくて・・・名前・・・。」
「私はここに用があってきたのですよ?」
「?」
「はぁ・・・。つまり、私はあなたに用があってきたのです。知っていて当然じゃないですか。私はあなたのすべてを知っています。生まれてからいままでを。」
ニコッといつものように明るく微笑む。
『さりげなく怖いこと言われた・・・。普通に可愛いのに・・・。』(心)
「えっと・・・用とは?」
「それはお答えできません。言ってはいけない決まりになっています。」
『じゃあなぜ言った・・・。』
「というわけで、今日からここに住まわせていただきます。」
「あぁ・・・。ってええ!?ちょっ!ええ!?」
「そういう決まりですので。」
「あの・・・そんなこと言われても・・・。」
「これ、どうしましょう?」
そう言ってぺらっと出したのは、写真。そこに写っていいるのは、子供の頃庭で転んで怪我をした時のマーティン。それだけならいいのだが、メイドに抱きついて大泣きをしていた。今とはとってもかけ離れたその頃のことは、マーティンもやり直したいと思っているもので、とても恥ずかしいものだった。
「これ、国中にばら撒きますよ?」
「あ、いや・・・スミマセン・・・。」
なんとか・・・いえ。強制的にマーティンの家に住むことを許してもらいました。
「あ、私が別世界からきたこと、それと別世界の存在は決して他の方に言わないでください。」
「え、あ、はい・・・。」
「では。私は先ほどの部屋を使わせていただきますね。」
そう言って足音を立てずにそっと部屋に戻っていった。
異世界少女の物語 2話
2話でした。
表現ってやっぱり難しいです・・・。
なんで国語力が低いのだろうか・・・私・・・。
3話はもっとうまくなってればいいのになぁ。←